伝票発行システム

伝票発行システムとは

伝票発行システムとは、見積票や受発注伝票、送り状や納品伝票など、商品出荷や物流に関わる各種伝票の発行を自動化したり効率化したりするシステム製品のことです。

伝票発行システムを用いることで手書きで伝票を発行する必要がなくなり、発行業務の省力化が可能です。システムに情報を入力することで自動的に所定のフォーマットの伝票が作成できます。また、省力化システムの中には、商品のバーコードを読み取るだけで自動的に伝票作成を行うことが可能な製品もあります。

更に、自社納品書・請求書作成のほか、百貨店統一伝票など取引先毎にフォーマットが違う伝票を作成することが必要な場合、伝票発行システムでは様々な様式に柔軟に対応が可能です。伝票作成だけでなく、出荷状況の確認や、請求書発行など、関連業務を同じシステム内で一元管理可能な製品もあり、業務効率化が期待されます。

伝票発行システムの使用用途

1. 販売業

販売業では、主に卸売業で伝票発行システムが利用されています。卸売業とは商品を仕入れて小売販売店や他の卸売業などに卸売を行う業種です。大量の商品を取り扱うため、従来型の手書き伝票の作成は現場での負担が大きくなります。伝票発行システムを使用して社内商品コードやJANコードを用いた商品出荷などに対応することで、大幅な業務効率化が期待されます。

納品書、送り状、明細書など取引に関わる様々な伝票を取り扱いますが、取引先で決まった様式の伝票が定められている場合もあり、煩雑な伝票処理が必要になります。伝票発行システムは複数様式の伝票発行に対応しており、システムで一元化することで業務におけるミスを減らすことも可能です。

2. 製造業

製造業では、製造した自社製品の出荷や、工場から倉庫などへの輸送などの際に伝票発行システムが利用されています。伝票発行システムを利用することで、伝票発行の省力化を行うだけでなく、出荷実績の管理や荷物の追跡などに活用することも可能です。従来型の紙伝票では荷物追跡を行うことが困難でしたが、伝票発行システムではデータ管理により追跡が容易です。

また、製造業においても、納品先指定様式の伝票が必要になる場合があり、伝票発行システムを用いて大量の複雑な伝票管理を行うことで業務の省力化が図れます。

3. 運送業・物流

運送業、物流業界では、送り状や各種伝票を伝票発行システムで一括管理することが可能です。システムによっては、ハンディターミナルを用いて商品バーコードの読み取りと連動させたり、モバイルプリンターを用いて客先などでも伝票発行を行ったりすることができ、便利です。

倉庫などで利用される伝票発行システムの中には、伝票とあわせてピッキングリストも同時に作成できるものもあり、倉庫搬出入作業の効率化が可能です。従来の手作業では納品伝票をもとに目視での対応が必要でしたが、ハンディターミナルと連動したシステムを利用することで大幅な省力化を行うことができます。事務作業を自動化するRPAシステムを併用して伝票発行システムを利用することも可能です。

小荷物専用昇降機

小荷物専用昇降機とは

小荷物専用昇降機とは、エレベーターに類似した構造の設備で、小荷物の運搬を行うための製品です。

小荷物専用のため、人の乗降は想定されておらず、かごの床面積が1m2以下で、かつ天井の高さが1.2m以下と規定されています。電動ダムウエーター、リフトなどの別名で呼ばれる場合もあります。昇降機の一種のため、設置の際には建築基準法に基づき確認申請が必要です。また、維持・管理に当たっては、おおむね6ヶ月~1年ごとに、法令に基づく定期点検を行う必要があります。

テーブルタイプの製品は、搬入出の作業がしやすく、特に小型の荷物の取扱に便利です。一方、フロアタイプと呼ばれる製品は、昇降機底面が床面と同じになるため、台車やカートなどの少し大きさのある荷物の搬入出に適しています。

小荷物専用昇降機の使用用途

1. 飲食提供

小荷物専用昇降機は、飲食物を提供する施設において、調理場と提供するフロアの階が異なる場合などに利用されています。配膳前の飲食物の搬送、下げ膳した食器の搬送などを行うことが可能です。始動時や停止時の衝撃が少ないため、飲物もこぼさずに運ぶことができます。

主な利用施設は、レストラン、ホテルなどの他、給食を提供する学校や病院などです。飲食店などではテーブルタイプの製品が主流ですが、学校など台車ごと運ぶようなシーンではフロアタイプの製品も利用されています。

2. 書類・一般物品

小荷物専用昇降機は、オフィスや銀行などにおける書類や業務上の一般的な小荷物の運搬に利用されています。オフィスビルなどにおいて、一日の業務時間の中で何度も階段で荷物を運ぶことは非効率であり、足元が見えない状態での階段昇降は転落事故の原因にもなります。

また、一般的な小売店舗などにおいても、小型の荷物や商品の搬入出に利用することが可能です。病院やホテルでリネンなどを台車ごと運んだりする用途もあります。

3. 製造業・物流

製造業や物流など、様々な物品を扱う業種においても、フロア間の搬送に小荷物専用昇降機が利用されています。配送センター、工場などで利用され、やや大量・大型の荷物の運搬に利用されることもあります。

具体的な用途は、半導体製造などにおいて精密機械部品を輸送したり、自動車のタイヤ製造における製品搬送、製造業における倉庫への搬入出、物流倉庫での製品搬送などです。比較的重量のある荷物が多いため、フロアタイプの製品が利用されることが主流です。

木製矢板

木製矢板とは

木製矢板とは、土木仮設材の一種で、土木工事・建築工事において土砂などが崩れないように押さえるための土留め板です。

別名で木矢板と呼ばれる場合もあります。長い板状の部材を隣同士で連結させて、壁を作って使用されます。樹種は杉・松・ひのきが利用されていることが多く、国産のほかニュージーランド産などの輸入木材も利用されます。板の厚みや長さは様々なものから選択することが可能です。

横矢板と縦矢板の種類があり、横矢板は、H鋼を地盤に対して垂直に打ち込み、その間に矢板を横に差し込んで土留めして利用する方法が一般的です。簡易土留め工事などでは土留め用木杭と木製矢板をあわせて利用する場合などがあります。

木製矢板の使用用途

1. 掘削工事

木製矢板は、各種の掘削を行う際、土の崩落を止める土留として利用されています。ビルやマンションなどの大型建物は大規模な基礎を必要とするため、地下の掘削が行われます。このような場合に、土砂の崩落を防ぎ、安定した掘削面を保つため、木製矢板が利用可能です。大型建物の建設のほか、地下構造物の建設や橋梁建設などにも利用されています。

2. トンネル

トンネル工事において、矢板工法と呼ばれる施工方法では、トンネルの崩落を防ぐ土留として木製矢板が利用されています。矢板工法では、火薬で施工箇所を爆破して岩を砕いて破砕物を運び出した後、木製矢板を連続して打ち込みます。その後、内側から鋼製支保工を設置して補強し、内壁をコンクリートで固める仕組みです。

3. 造成工事

木製矢板は、造成工事や治山・林道工事など、山がちな地形の工事において、山留めとして利用されています。土木仮設材として、土砂の崩落を防いだり、法面の落石防護壁に使われたりしています。作業員の安全確保を行う土留としても利用可能です。水路の壁を作るために杭に掛けることもあり、敷板や幅木・足場板の代用等、その他の用途でも利用される場合があります。

保持炉

保持炉とは

保持炉とは、溶解炉で溶解した金属の溶湯を、固まらないように一定の温度に維持するための炉です。

アルミニウムをはじめとした金属や合金は、溶解炉で溶解させた後、鋳造までに冷えると固まってしまいます。保持炉は溶湯の温度を維持するために利用され、鋳造機やダイカストマシン、または鋳型に直接注湯を行います。

保持炉の熱源はガスや電気が用いられ、加熱機構にはバーナーや浸漬ヒーターなどが利用されている仕組みです。溶解炉から独立した保持炉は溶解の必要がなく、保温のみの機能であるため熱容量は小さいです。一方、溶解保持炉と呼ばれる炉には、金属を溶解する溶解室と、溶けた溶湯を同じ温度に保持しておく保持室とが備えられており、1台で溶解機能と溶湯保持機能の両方を満たすことができます。

保持炉の使用用途

1. ダイカスト

ダイカストとは、アルミニウムや亜鉛、マグネシウムなどの非鉄金属の合金を高温で溶かし、高速・高圧で金型に流し込んで成形する鋳造法です。保持炉は、ダイカストマシンへ注湯する溶湯の温度を維持するために利用されています。

自動車部品をはじめとして、通信機器、建築材料、産業機械や家電製品、日用品など、様々な金属部材を製造するために利用されている加工技術です。アルミニウムのダイカストが主流ですが、亜鉛合金、マグネシウム合金なども利用されます。

2. 精錬・成分調整

アルミニウムなどの金属精錬においても保持炉は溶湯の温度維持に利用されています。電解炉などで精錬した溶湯温度の維持を行うだけでなく、合金成分の調整や不純物の除去を行うことも可能です。アルミニウムの場合、精錬用フラックスを添加し、アルカリ金属の除去、脱ガス装置による水素ガス除去、フィルタ処理による介在物ろ過などによって精錬度が高められます。

また、銅の主溶解炉であるシャフト炉は成分調整ができないため、保持炉で所定の成分調整を行った後に鋳造が行われています。

3. 低圧鋳造

低圧鋳造は、ダイカストとは異なり、空気圧を用いて溶融金属を金型に流し込む鋳造方法です。低圧鋳造においてもアルミなどの溶湯温度を維持するため、保持炉が利用されています。低圧鋳造は、ひけ巣やガス欠陥などの内部欠陥が少なく、寸法精度も高い鋳物を製作することが可能です。また押湯が不要なため、鋳造歩留まりにも優れています。

一般的には、保持炉と金型をストークで連結して低圧空気を溶湯表面に吹き付け、ストークを通して溶湯を金型内に注ぎ込みます。

塗装剥離サービス

塗装剥離サービスとは

塗装剥離サービスとは、様々な製品の表面塗装やコーティング、樹脂膜などを剥がすサービスです。

対象物の大小や材質を問わず、幅広い製品の塗装剥離が行われており、塗装や対象物の種類に合わせて、異なる剥離手法が用いられます。

剥離方法は、大きく分けて化学的方法、物理的・機械的方法、熱的方法に分類することが可能です。化学的方法は、溶剤などの剥離液を用いる方法で、特に熱に弱い素材に適しています。物理的方法には、ヘラで削り落とす方法や、研磨微粒子を打ち付けて研磨するブラスト方法、高圧の水を当てる高圧法や、レーザー法などがあります。熱的方法は、約400~以上の高温で塗料や表面樹脂を熱分解する仕組みです。

塗装剥離サービスの利用用途

1. 産業用金属部品

様々な金属製品では、錆や劣化から守るために塗装やコーティングが施されています。これらの金属製品のメンテナンスの際、再コーティングを行うために、古くなった塗装を剥がし、素地の清浄化と下地作りを行う目的で塗装剥離サービスが利用されています。

様々な工業用金属製品・部品に利用が可能です。具体的な例としては、工場で利用される産業機械の部品や、重機、建機、グレーチングや、真空蒸着治具、厨房用調理機器、航空機機体などが挙げられます。大きなものから小さなものまで様々な製品で利用されており、対象物に合わせて適切な剥離方法が適用されています。

2. 建造物外壁

建物・建造物の外壁の塗装剥離も、塗装剥離サービスとして取り扱われる場合があります。塗装して年月が経過した建物外壁を塗り直す際、古い塗装膜に不具合がある場合や、より美しく仕上げたい場合などにおいて、既存の塗装の上に新しい塗装をそのまま塗り重ねるのではなく、塗装剥離が行われます。

また、古い塗膜を綺麗に剥がすことにより、壁面の損傷状態を確認し、適切な補修や下地処理を行うことも可能です。

3. ハンガー剥離

様々な工業製品の塗装工程において、「ハンガー」と呼ばれる治具が利用される場合があります。ハンガーは、塗装物を吊り下げることで固定し、塗装しやすくするための治具です。金属製であることから粉体・静電・電着塗装時におけるアースの役割も兼ねています。

塗装で使用したハンガーには塗膜が付着するため、熱的方法などによる塗装剥離が利用されます。これは、ハンガーに塗膜がついたまま再利用を繰り返すと、塗膜が絶縁体となり導電性が失われ、製品塗装時の膜厚不足や品質低下の原因となるためです。定期的に剥離サービスを利用することで、安定した治具管理が可能となります。

セルフレジ

セルフレジとは

セルフレジとは、利用客自身がバーコード読み取りから決済までの一連の会計手続きを行うPOSレジシステム製品です。

導入することにより、人件費の削減や人材不足への対応、精算誤りの防止、売上管理の効率化、会計時間短縮による回転率向上、多様なキャッシュレス決済への対応、など様々なメリットがあります。

セルフレジにも種類があり、フルセルフレジと呼ばれる製品の他にセミセルフレジがあります。フルセルフレジは、商品読み取りから決済まで、全ての処理を利用客側が行いますが、セミセルフレジは、商品スキャンなどの一部作業を従業員が行い、決済方法の選択や支払いのみを顧客側で行う仕組みです。

セルフレジの使用用途

1. 小売店舗

一般的なスーパー、コンビニエンスストアなどの小売店舗は、最もセルフレジの導入が進んでいる分野です。人件費コストを減らし、混雑する時間帯におけるレジ待ち時間の減少に効果があります。

アパレルショップなどでは、RFIDタグを用いて、かごに入った製品をそのまままとめて商品読み取りを行うセルフレジシステムが利用されている場合もあります。商品1件ずつのバーコード読み取りを行う必要がないため、通常のセルフレジよりも更に効率化が可能です。

2. 飲食店

後払い型の飲食店では、伝票に印字されたQRコードやバーコードを用いてセルフレジで決済を行う仕組みが利用されている場合があります。利用客側でも操作が簡単で迅速に決済が可能です。従業員がお金に触る必要がなくなるため、衛生面でも優れています。非接触型サービスのセルフレジでは、顧客側でも機器類にふれずに注文から精算までを済ませることが可能です。

また、ファストフード店など先払い型の店舗では、券売機型のセルフレジが利用されています。商品名だけでなく商品写真や紹介文を掲載し、オプションについても選択しやすいタッチパネル式の機器が主流です。

3. 医療機関・レジャー施設

医療機関・薬局では、診察券やバーコード付き会計明細を用いて患者が自分で支払いを行う自動支払機が主流です。会計の待ち時間短縮、レジの締め作業の負担軽減などに効果があります。

レジャー施設やイベント施設、スポーツ施設では、入場券の販売や、売店などにセルフレジが利用されています。入退場窓口では自動入場ゲートなどと併用することにより、窓口業務の人員コストを大幅に下げることが可能です。

レーザートラッカー

レーザートラッカーとは

レーザートラッカーは、対象物にレーザー光を照射し、その反射光を追跡することで、大型構造物などの三次元位置を高精度に測定する装置です。

測定対象にターゲット (測定球) と呼ばれるパーツを接触させ、ターゲットに向けて照射したレーザーの反射光を発光源で観測することにより対象物の座標値や形状を読み取ります。レーザの発光源である本体機器がターゲットからの反射光を追いながら動くことから、”トラッカー”という名称が付けられています。三次元座標のデータはPCのソフトウェアに転送され、寸法値・角度・幾何公差などが算出される仕組みです。

一般的な接触式・非接触式の三次元測定機に比べて、より大きな物を測定することが可能です。レーザーが届く範囲であれば測定が可能なため、50m以上の距離範囲での測定も行うことができます。

レーザートラッカーの使用用途

1. 航空機・車両

レーザートラッカーは、大型の測定対象物に適しているため、航空機や宇宙産業の分野、自動車や新幹線用車輪台車などの測定に利用されています。

自動車エンジン部品や車体フレーム、航空機エンジンや胴体などの各種部品を対象に、製造工程における寸法管理・位置調整や、部品検査などのシーンで活用されています。航空機や各種車両の製造現場は、測定範囲が広いものの精密な寸法管理が必要なため、mm単位での高精度な測定を行うことができるレーザートラッカーが便利です。組み立て工程の効率向上や、最終製品の品質向上に貢献しています。

2. 大型構造物

レーザートラッカーを利用することにより、大規模構造物や、大型設備部品、大型切削加工品など、建築分野や製造業における様々な大型部材の精密測定が可能です。

橋や大型建築物などの大規模建造物の建設においては、精度の高いミリ単位の寸法管理が必要であり、レーザートラッカーが活用されています。その他、パラボラアンテナの位置調整、加速器施設など大規模施設の精密測定・位置調整に利用されています。測定範囲が広いため、レーザートラッカーを用いることにより、短時間で効率的に測定を行うことが可能です。

3. 精密機器・工業機械

レーザートラッカーは、各種精密機器の組み立てや、工業機械の測定にも活用されています。これらの用途では、僅かなズレが大きな影響を及ぼすため、正確な位置調整のためにレーザートラッカーを有効に利用することが可能です。

例えば、医療機器などの精密機器の部品組み立てでは、部品同士がずれないよう、レーザートラッカーを用いてリアルタイムで位置を確認しながら組み立て作業が進められます。その他、プラント関係における発電用タービンの定期点検や、一般的な製造業における製造設備の設置・組立、産業用ロボットのアームの位置精度の確認などにおいて利用することが可能です。

巡回記録システム

巡回記録システムとは

巡回記録システムとは、タブレットなどをを用いて巡回業務の記録や報告を効率化するシステムです。

従来の巡回業務では紙のチェックシートに結果を記入し、事務所に戻って報告書を作成するのが一般的でした。この方法では記入漏れなどが起こりやすく、報告書の作成にも多くの時間と手間がかかります。また、記録が個人の管理に委ねられるため、過去データの確認や情報共有が難しいという課題もありました。

巡回記録システムは巡回ルート上の各所にRFIDやQRコードを設置し、担当者がスマートフォンなどを活用して巡回内容を正確に記録します。写真やテキストメモなどもその場で簡単に記録できるため、状況を詳細かつ客観的に報告することが可能です。データはサーバーに送信され、いつでも最新の状況を確認できます。

巡回記録システムの使用用途

巡回記録システムは以下のような用途で使用されます。

1. 警備

オフィスビルや商業施設などにおける施設管理や警備業務に活用されます。これらの施設では不審者・危険物の有無を確認するための巡回が欠かせません。巡回記録システムを導入することで、警備員の巡回ルートを正確に管理し、巡回漏れを防ぐことができます。また、消火器や非常口のランプといった設備の点検結果を写真付きで記録できるため、施設の安全性も高めることに貢献します。

2. 建設・インフラ

建設現場やインフラ設備の保守点検業務で活用できます。建設現場では安全パトロールが義務付けられており、危険箇所の確認や是正指示などを記録する必要があります。巡回記録システムを使えば、現場の状況を即座に記録・共有可能です。トンネルなどの社会インフラの点検においても、点検箇所と内容を確実に記録して効率的な維持管理を実現します。

3. 医療

医療現場や介護施設における巡回業務にも最適です。夜間の巡視では、利用者の安否確認や体位交換などを定期的に行う必要があります。巡回記録システムは誰がいつ訪室したかを確実に記録するため、サービス品質を証明するのに役立ちます。看護の現場でも、訪問時間やケア内容を記録して報告を円滑にします。

神社用しめ縄

神社用しめ縄とは

神社用しめ縄とは、神社で社殿や御神木に対し、神聖な場所であることを示すために張られる縄です。

伝統的な製法の製品は、麻や稲わらで製造されています。稲わら製のしめ縄は、手作業での脱穀の後、熟練の技を持つ職人が藁を足したり、ロープで巻いたりしながら、手作業で綯っていきます。

数年から10年に渡る耐久性が必要な場合は、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成繊維製の製品を利用することも可能です。合成繊維製のしめ縄は、耐久性、防水性、耐寒性に優れ、糸のコシが強く、麻のような質感と、明るい色味が特徴です。合成繊維製の製品も、基本的に一つ一つ職人による手作りで製造されています。

鳥居や御社殿の寸法はそれぞれの神社によって異なるため、既成規格のしめ縄でも多くのバリエーションが用意されている他、オーダーメイドで製作されている場合も多いです。

神社用しめ縄の使用用途

1. 神社

神社用しめ縄は、神社において、本殿、拝殿、鳥居、手水舎など様々な場所に利用されています。基本的に神様が祀られている場所や、神様が訪れる場所に張られ、神域であることを示す役割があります。

様々な太さ・形状の種類があり、しめ縄が張られる場所に合わせて適切な製品が用いられます。主な形状の種類は、鼓胴型しめ縄、牛蒡型しめ縄、大根型しめ縄、一文字型しめ縄などです。鼓胴型は、中央が最も太く両端が細くなっている形状であり、牛蒡型や大根型は名前の由来となった野菜のような形状をしています。一文字型は、鼓胴型と同じような作りですが全体が同じ太さとなっていることが特徴です。

2. 神事・神社以外の神域

神社における神事の一つに、「茅の輪」をくぐって厄除けや無病息災を祈願する「茅の輪くぐり」がありますが、この茅の輪もしめ縄の一種とすることができます。地鎮祭の際に張られるしめ縄も神事で利用されるしめ縄です。

3. 御神木、巨石、滝など

御神木、巨大な岩や、清浄な井戸、滝など、神聖とされる場所に取り付けられる場合があります。村の境に病気や悪霊が入ってこないように張られる「勧請縄」もしめ縄の一種として考えることが可能です。

密閉コンテナ

密閉コンテナとは

密閉コンテナとは、業務用で使用されるコンテナ容器のうち、密閉できる製品です。

コンテナと呼ばれる業務用の容器は様々な種類があります。食品加工業などの食品保存などに利用される小型の製品から、倉庫などで部品・製品収納に利用される中型製品、フォークリフトで運ぶ規模のボックスパレット状の大型製品などがあります。

蓋の部分に取り付けたゴムパッキン、シリコンパッキンなどと、バックルなどの留め具を併用することで密閉が可能な機構となっていることが多いです。特に海上コンテナをはじめとする物流用の鋼鉄製大型コンテナは、二重以上のパッキンが施され、特に気密性が高くなっています。段積みが可能な製品も多いです。

密閉コンテナの使用用途

1. 輸送・物流

密閉コンテナと呼ばれる製品のうち、大型の鋼鉄製コンテナは海上輸送をはじめとする各種輸送に利用されています。パッキンやシーリングで密閉され、防塵性・防水性に優れます。長距離輸送において風雨や湿気による損傷から貨物を保護することが可能です。

また、液体・ガス輸送用の大型タンクコンテナも密閉コンテナの一種に分類することができます。化学薬品、燃料、食品用の液体などの輸送に用いられるコンテナです。漏れを防止する構造によって気密性が高くなっており、外部からの衝撃や気温変化のダメージを受けること無く安全に輸送を行うことができます。

2. 危険物・廃棄物保管

密閉性の高い業務用コンテナのもう一つの用途に、危険物や廃棄物などの保管があります。危険物や廃棄物は保管の間に漏れ出しては困るため、密閉性の高いコンテナでの保管が必須となります。金属製の製品が多く、焼き付け塗装や重防食塗装が施されているため耐食性にも優れます。

一般的な産業廃棄物のほか、焼却灰、汚泥、PCB廃液、医療用廃棄物などの保管が可能です。危険物では放射線源や化学薬品などの長期保管に用いられます。

3. 汎用的保管・収納

小規模・中規模の密閉コンテナは、様々な製造業で一時保管や収納、運搬に利用されています。密閉機構があることで、防水・防塵性能に優れており、部品・製品・材料を安全に保管することができます。食品加工業などでは、内容物の臭い漏れを防ぐ上でも密閉容器が便利です。

機械製造などの倉庫での部品の一時保管や製品の収納、食品業種などにおける流通や運搬、その他、作業場の一般的な資材・工具類の整理など様々な用途で利用されています。