内装仕上工事

内装仕上工事とは

内装仕上工事とは、壁や床など建物の内部の仕上げを行う工事全般です。

一般的に内装工事とも呼ばれています。具体的にはボード工事、クロス工事、床仕上工事、左官工事、塗装工事、インテリア工事、防音工事などが挙げられます。

内装仕上げ工事は施工会社選び、見積もり相談、契約、施工開始、立ち合い確認の流れで行われ、外装工事が終了した後3〜6ヶ月程度の期間が必要です。また、内装仕上工事を請け負う業者には、工務店や設計施工会社、デザイン会社などが存在します。それぞれの業者によって費用感や提案される内装イメージのクオリティが異なるため、目的や使用用途に合わせて業者を選ぶ必要があります。

さらに、内装仕上工事の内容や業種によって費用も大きく異なります。店舗の内装仕上工事を行う場合、居抜き物件では30万〜/坪なのに対しスケルトン物件では45万〜/坪程を考えておくと良いでしょう。

内装仕上工事の使用用途

内装仕上工事には様々な使用用途があります。主な使用用途は以下の通りです。

1. デザイン性の向上

内装仕上工事の主な目的となるのがデザイン性の向上です。住宅や店舗において内装デザインのでき映えは顧客満足度に大きく関わります。壁紙や塗装が変わるだけで建物の雰囲気を大きく変えられるため、リフォームやリノベーションの際にもよく使用されます。請け負う業者によって大きく差がでる部分なので見極めが重要です。

2. 機能性の向上

壁に断熱材や防音材を組み込んだり、耐震性の高い素材や防火素材を組み込んだりすることでより過ごしやすく安全性の高い空間を演出できます。建物は長期間使用することが多いため、建物そのものだけでなく周りにも迷惑のかからない内装に仕上げることが大切です。

3. 快適性の向上

建物内で快適に過ごすには照明の当たり方や動線を意識した空間デザインが必要です。機材などを人の目から隠したり、使いやすい位置にコンセントを設置したりするなど細かいところまで意識した内装を作ることでより過ごしやすい空間になります。

監視カメラシステム

監視カメラシステムとは

監視カメラシステムとは、撮影した映像を記録媒体に保存するシステムです。

映像を撮影するカメラと、映像を保存する記録装置の2つで構成されています。これまではアナログタイプのテレビ用の合軸カメラが一般的でしたが、現在はLANケーブルが普及したことでネットワークカメラが主流になっています。カメラ自体がネットワークと接続しているため、従来よりも膨大な量のデータを扱えるようになりました。

ネットワークカメラは常に最新のセキュリティが使用されているため、不正アクセスによるデータの破損、消失も極めて少ない傾向にあります。

監視カメラシステムの使用用途

監視カメラシステムは様々なシーンで使用されています。以下はその一例です。

1. 防犯

一番多く使用されるのは防犯の用途です。オフィスや街中道路などに監視カメラを導入することにより、不法侵入や従業員の不正行為、重要情報流出といった犯罪行為を抑制する効果があります。工場やオフィス内でトラブルが発生した場合も、監視カメラシステムがあれば迅速に原因の究明、及び改善策を講じられます。再度似たようなトラブルが発生した際に参考にすることも可能です。

2. 勤怠管理

監視カメラシステムをオフィスに導入することで、勤務スタッフの出勤・退勤時間や残業時間について正確に把握できます。夜間の警備が必要な会社では、人手不足を解消するために監視カメラシステムを導入している会社がほとんどです。監視カメラと勤怠システムを連携させれば勤務スタッフの打刻漏れ、打刻間違いなどのミスも発生しにくくなるため、勤怠管理に人員を割かずに済みます。

3. 品質管理

工業製品であれば製品の製造段階で不良品が発生するのを未然に防いだり、食品工場では食品への異物混入が起こったりしていないかを監視します。作業者の動きや作業工程を把握し、より効率的な生産計画を立てるのにも役立てられます。管理者は改善点を見つけ、作業効率が落ちている原因の排除及び生産効率アップが可能です。

ルーター加工

ルーター加工とは

ルーター加工とは、ルーターエンドミルと呼ばれる回転切削工具を用い、平面材料を切り出す加工方法です。

高精度な穴あけ加工と外形加工が同時に可能で、複雑な形状の切断や彫刻、段付き加工などに適しています。多様な素材の加工に対応し、金属や木材、樹脂などの加工が可能です。切断面の仕上がりは滑らかで、厚みのある材料であっても、バリの発生を最小限に抑えられます。

ブロック状の立体材料を切削できるマシニング加工と似ていますが、平面材料であればルーター加工の方がより大きな材料を扱える点で優れています。製作物のサイズや素材、量を問わず加工できる柔軟性の高さが特徴です。

ルーター加工の使用用途

精度が高く、大型部品の加工が可能なルーター加工は様々な場面で使用されています。主な使用用途は以下の通りです。

1. 看板

ルーター加工の精度の高さを活かし、手作業では難しいデザインや加工を施すことが可能です。大型から小型製品まで、様々なサイズを製作できます。特に切り出し文字の製作時に重宝されています。

2. プリント基板

基板の外周や基板内のスロット、内窓を切り出す加工に用いられます。メカニカル層のデータに含まれる基板の寸法や穴の正確な寸法など、基板製造に必要な情報を読み取り、実行します。ルーター加工はデータに従って行われます。高品質な製品を製作するためには、正確なデータ作成が求められます。

3. 家具や楽器

一般的な集成材や木材、通常の木材よりも固い竹製の集成材の加工が可能です。早く、正確な作業を何度でも繰り返し実行することが可能で、手作業よりも質の高い製品を製造できます。

4. 建築部材

アール加工や穴あけなど、手作業では負担の大きい作業を高精度かつ高速で行うことが可能です。ルーターを建築現場に持ち込めば、大掛かりな重機の運搬を避けることも可能です。材料加工から部材の組み立て、取り付けまで現場で一貫して対応することで、搬入物は板材や木材など比較的コンパクトなもので済みます。輸送コスト削減に繋がります。

建具工事

建具工事とは

建具工事とは、建築物における開口部に窓、ドア、パーティションなどを設置する施工です。

建具工事をすることで、建物の外観や内部の機能性、安全性、快適性を高めます。住宅、オフィスビル、建具には木製、金属製、樹脂製などの素材があります。建具工事の目的は、気密性や断熱性を向上させるエネルギー効率の改善、防音・遮音性の確保、防火・防犯性能の強化、さらにはデザイン性の向上などが挙げられます。現代の建築では、環境負荷を低減するために高性能な建具の採用が進んでいます。

建具工事の使用用途

建築物の性能や使い勝手に影響を与える建具工事の具体例は、以下となります。

1. 防火扉の設置

防火扉は、火災発生時に煙や炎の拡散を防ぎ、人命を守るための重要な建具です。耐火性能を有するスチール製やアルミ製が使われています。これらは消防法や建築基準法に基づき設置されています。防火扉には、自動閉鎖機能や煙感知センサーが組み込まれているものもあり、緊急時に迅速かつ安全に対応できる仕様になっています。また、防火扉のデザインも進化しており、機能性と美観の両立が可能です。

2. 高気密・高断熱窓の設置

住宅やオフィスビルでは、断熱性能の高い窓の設置がエネルギー効率の向上に直結します。ペアガラスやトリプルガラスを採用し、窓枠には樹脂やアルミ樹脂複合材を使用することで、熱損失を最小限に抑えます。また、遮熱コーティングを施したガラスなどにより、夏季には冷房負荷を、冬季には暖房負荷を軽減します。これらの窓は、結露防止や防音効果も期待できます。

3. スライド式間仕切りドアの設置

オフィスや商業施設では、空間を柔軟に使うためにスライド式間仕切りドアが採用されています。これらは、空間を区切るだけでなく、開放することで広いスペースを確保することが可能です。素材には軽量で操作性の高いアルミやガラスが使用され、デザイン性も重視されています。さらに、遮音性能を高めた製品では会議室やプライベート空間の確保に役立ちます。電動式やリモート制御機能を備えた製品もあり、利便性が向上しています。

熱絶縁工事

熱絶縁工事とは

熱絶縁工事とは、温度の影響を最小限に抑えるために、熱の伝導、放射、対流を抑制する施工です。

この工事は、主に配管、タンク、ボイラー、空調ダクトなどの設備に施され、エネルギー効率を高めることや、作業環境の安全性向上を目的としています。また、産業用設備では、省エネルギーや設備の耐久性向上のため、熱絶縁工事が行われます。熱絶縁工事で使用される断熱材には、グラスウール、ロックウール、発泡プラスチックなどがあります。

熱絶縁工事の使用用途

エネルギー効率の向上だけでなく、安全性や環境負荷の低減にも寄与する熱絶縁工事は、以下のような場面で実施されています。

1. 冷凍・冷蔵設備の断熱工事

食品や医薬品の保存には温度管理が不可欠で、冷凍・冷蔵設備には、低温環境を維持するための断熱材 (例えば、ポリウレタンフォーム) が使用され、外部からの熱侵入を防ぎます。また、結露を防ぐために、表面に防湿処理が施されることが一般的です。この工事により、電力消費の削減と食品の品質保持が可能になります。

2. ボイラーおよび高温配管の断熱工事

ボイラーや高温配管は、エネルギー効率の向上と安全性の確保が求められます。この場合、ロックウールやセラミックファイバーなどの耐熱性が高い材料が使用され、熱の放出を最小限に抑えます。特に製造業や発電所では、燃料コストの削減が可能となり、設備の過熱を防ぐことでメンテナンスの頻度も低減できます。

3. 化学プラントの断熱工事

化学プラントでは、反応条件の温度を一定に保つことが必要となります。例えば、プロセスタンクや熱交換器では、正確な温度管理が生産の安定性を左右します。化学プラントの絶縁工事では、グラスウールや多層断熱システムが用いられ、熱の損失を防ぎつつ、作業環境の安全性を確保します。また、耐薬品性の高いコーティング材と組み合わせることで、過酷な環境下でも耐久性を発揮します。

機械器具設置工事

機械器具設置工事とは

機械器具設置工事とは、製造工場や商業施設、公共施設などで使用される大型機械や装置を設置・据付する工事です。

機械器具の移動や固定だけでなく、配線や配管の接続、試運転調整なども行われます。対象となる機械器具は、生産設備や空調装置、発電機などが挙げられます。また、建設業法に基づき、元請・下請を問わず、500万円以上の工事 (消費税を含む) の場合には、機械器具設置工事業許可が必要です。機械器具設置工事業許可の取得には、監理技術者や主任技術者などの専門技術者が在籍していることが求められます。

機械器具設置工事の使用用途

機械器具設置工事は、以下のような場面で実施されています。

1. 製造設備の導入

工場や製造ラインでは、新しい生産設備の導入や既存設備の移設・更新が必要となる場合があります。例えば、自動化されたロボットアーム、組立装置、検査機器などの設置があります。これらの設備を設置することで、生産効率を向上させるだけでなく、品質管理やコスト削減にも繋がります。

2. 建築機器の導入

商業施設やオフィスビル、公共施設では、エレベーターや空調システム、消防用ポンプなどの機器が必要となります。大型商業施設では空調システムの適切な設置により、来場者の快適性が確保されます。また、安全性を確保するための定期点検やメンテナンスも含めた総合的な設置工事が求められます。

3. 物流システムの整備

物流業界では、自動搬送システム、コンベヤーベルト、仕分け装置などの導入が進んでいます。これらの整備をすることで、作業の効率化やヒューマンエラーの削減が可能となります。また、特に大型倉庫では、在庫管理や輸送の効率化にも繋がります。物流システムでは、搬送経路の最適化や設備間の適切な連携が求められます。

4. インフラ機器の配置

上下水道施設やダム、水力発電所では、ポンプ、ゲート、タービン、フィルター装置などが設置されます。これらの機器は、生活基盤や産業活動を支える重要な役割を果たします。例えば、ポンプは上下水道の流量を安定させ、ゲート装置はダムでの水流管理を行います。

リファレンスチェックサービス

リファレンスチェックサービスとは

リファレンスチェックサービスとは、採用候補者の過去の職歴や実績を、前職で一緒に働いた上司や同僚などから直接確認できる仕組みのことです。

このサービスでは、あらかじめ設定した確認事項に基づき、候補者に関する具体的な情報を収集します。サービスの形式は主にオンライン型、ヒアリング型の2種類です。オンライン型はすべてオンラインで完了するタイプで、ヒアリング型は候補者の推薦者に直接インタビューを行うタイプになります。取得したデータを分析することで、候補者の業務能力や人柄について、より詳細に理解することが可能です。

リファレンスチェックサービスの使用用途

リファレンスチェックサービスの主な使用用途は以下の通りです。

1. 選考の効率化

リファレンスチェックサービスを活用することで、候補者の職務経験や人間性に関する詳細な情報を迅速に得られ、選考プロセスを効率化することが可能です。特に多忙な採用担当者にとって、膨大な応募者の中から適切な候補者を見極めるために、事前に候補者の実績を第三者の視点で確認できることで、大幅な時間短縮が見込めます。

2. 採用ミスマッチの防止

リファレンスチェックサービスを導入することで、面接や履歴書だけでは伝わりきらない候補者の実態を第三者の証言により明らかにできます。これにより、候補者のスキルや実際の仕事ぶりが企業文化や求める食味に合っているかどうかをしっかりと見極めることができ、採用後のミスマッチを防ぐことが可能です。

3. 採用リスクの軽減

リファレンスチェックは、候補者の過去の職場でのトラブルや問題行動を事前に把握する手段として有効です。例えば、経歴詐称や金銭トラブル、過去の不正行為などが発覚した場合、それが企業に悪影響を与えるリスクを未然に防ぐことができます。これにより、採用後に発生する可能性のあるリスクが大幅に削減されます。

4. コーポレートガバナンスの強化

企業の信頼性や透明性を保つためには、企業価値や信頼の喪失を防ぐため、コーポレートガバナンスに取り組まなければなりません。採用活動においては、候補者が過去に不正や不祥事を起こしていないか、企業の信頼を損なう可能性がないかを入念にチェックすることが重要です。過去に一緒に働いたことのある第三者に「申告内容に虚偽がないか」を確認することで、未然にコンプライアンスを遵守することができます。

5. 入社後の早期活躍のサポート

リファレンスチェックサービスを活用することで、採用段階だけでなく、入社後のスムーズな活躍をサポートできます。具体的には、候補者の人間性や価値観を事前に把握することで、上司やチームメンバーがどのようなマネジメント方法を取れば良いかを予測でき、適切なサポートがしやすくなります。また、候補者の強みや改善点を理解することで、入社後に必要な研修や支援を事前に用意し、早期の成長を促進できる環境を整えることができます。これにより、新入社員が早期に活躍し、組織への貢献を最大化することが可能です。

水道施設工事

水道施設工事とは

水道施設工事とは、水道を使用するために必要な設備を整えるための作業です。

自治体など公共団体が管理している施設への工事であり、29種類の建設業のひとつに挙げられます。具体的な水道施設とは、浄水場・貯水施設・送水施設・下水処理場などを指します。一般家庭やオフィスなどの配管工事や、上水道の配水小管を設置する工事は「管工事」といい、水道施設工事ではありません。

水道施設工事を担うためには、営業所ごとに常勤の専任技術者の設置が求められています。水道施設工事の専任技術者になるためには、国家資格などの取得や学歴・実務経験による申請が必要です。水道施設工事が疎かになってしまうと、給水・排水設備が整わなくなったり、水道管の老朽化によって水が供給されなくなったりするトラブルが起こります。

水道施設工事の使用用途

水道施設工事には「水道施設を建造すること」と「水道処理設備を設置すること」の2つの目的があります。水道施設工事が用いられるケースには、具体的には以下の4種類が挙げられます。

1. 取水施設工事

取水施設工事とは、水源を利用して用水路や導水管に水を送り込むための設備を整える工事です。水源は河川や湖沼、貯水池、地下水などさまざまな水を使用しています。

2. 浄水施設工事

浄水施設工事とは、河川や湖沼、貯水池、地下水などから送られてきた水を飲用として処理する施設を整える工事です。具体的には、凝集や沈殿、ろ過、消毒などの機能を整備します。

3. 配水施設工事

配水施設工事とは、水道水などの水量や水圧を調整し、配水管に水を送り込む施設を整える工事です。水量や水圧は、配水管の長さや地形などに合わせて調節されます。

4. 下水処理設備工事

下水処理設備工事とは、一般家庭や工場などから発生する汚水のよごれやごみを除去し、消毒した上で川などに放流する施設を整える工事です。ただし、例え公共団体が管理する施設であっても、汲取方式による汚水処理は「清掃施設工事」に該当し、水道施設工事ではありません。

塗装工事

塗装工事とは

塗装工事とは、建築物の内壁、外壁、屋根などに塗料や塗材を塗ったり吹き付けたりする工事です。

建築物を雨風や紫外線から守る役割が大きく、塗装をしているかどうかで建築物に蓄積されるダメージが異なってきます。建築物の資産価値の維持にも繋がり、塗装工事は建築物の管理の上で重要です。外観を綺麗に見せたり印象を大きく変えたりできる点もメリットで、塗料の色1つで見た目が全く異なってきます。

塗装工事の使用用途

塗装工事は以下の用途で使われています。

1. 建築物の外壁や屋根の保護

塗装工事の大きな役割の1つに建築物の外壁や屋根の保護があります。日本には春~冬の四季があり、それぞれの季節によって気温・湿度が大きく異なる上に、雨や風などにも日常的にさらされています。塗装で保護しているかしていないかで外壁や屋根へのダメージも異なってくるため、塗装工事は必要です。塗装は時間が経つごとに劣化していき、劣化した状態では建築物の外壁や屋根の保護する力が落ちるため定期的な塗装工事が重要となります。

2. 美観を高める

塗装工事をすることで建築物の外観を綺麗にできます。外観の塗装の状態により、建築物の印象が大きく左右されます。時間の経過や自然環境などで建築物が汚れたり劣化したりすると色あせて古びた印象になりますが、新しく塗装することで美観をしっかりと高められます。建築物の色や質感を変えることで、今までのイメージの一新も可能です。

3. 資産価値を保つ

定期的に塗装工事を行う事で、建築物の資産価値を保つことにも繋がります。建築物は雨風や紫外線によりダメージを受け続けていて、塗装の劣化を放置していると建築物の資産価値を損なう事になります。近年では建築物の資産価値を保つために、断熱・遮熱や防カビ、防水、抗菌・防汚などの機能を持っている塗料など色々な機能性塗料が使われているところもポイントです。機能性塗料を使えば雨風や紫外線などのダメージから建築物を一層守ることができ、資産価値もより保ちやすくなります。

石工事

石工事とは

石工事とは、石材の加工又は積方により工作物を築造する、または工作物に石材を取付ける工事です。

ここでいう石材とは、石材に類似のコンクリートブロックおよび擬石も含みます。石工事は国土交通省の建設業業種区分で上記の通り定められており、例として石積み (張り) 工事またはコンクリートブロック積み (張り) 工事などが挙げられます。

同じ石材、コンクリートブロック、擬石を使った工事であっても、施工箇所や工事の規模によっては区分が異なります。例えば建築物の内外装として擬石を張り付ける工事や擁壁としてコンクリートブロックを積むあるいは張り付ける工事は、石工事の中のコンクリートブロック積み  (張り)  工事に該当します。一方で、根固めブロック等土木工事で規模の大きなコンクリートブロックを据え付ける、コンクリートブロックを使って建築物を建設する工事は区分が異なるので、別の建設業許可を取得しなければなりません。

石工事の使用用途

石工事は建築物の内外装から、法面工事、寺社仏閣の石造物の設置など幅広い分野で行われています。以下はその一例です。

1. 建物のエントランスやエクステリア

身近な石工事の例として挙げられるのが、ビルや建物のエントランスやエクステリアでの石工事です。床や壁に石材や擬石等を張り付けることで重厚感が加わり、高級感のある仕上がりになります。見栄えだけでなく、耐久性の面から石材やコンクリートブロック、擬石を外構工事に用いるケースもあります。

2. 法面工事

法面とは、道路や住宅地などを開発する際に切土や盛土などで人工的に作られた斜面のことです。石材やコンクリートブロックを用いることで、法面の補強だけでなく風化や浸食の防止に役立ちます。

3. 墓石や石鳥居の設置

墓石や石鳥居などを設置する際にも、石工事の建設業許可が必要です。寺社仏閣には墓石や鳥居以外にも、本殿または本堂、供養塔、狛犬など石材を用いたものがたくさんあるため、墓石店や石材店を営む場合も石工事の建設業許可を取得します。