省エネ空調

省エネ空調とは

省エネ空調とは、一般的な空調機に比べて空調動作に必要な消費電力を抑えた空調機のことです。

空調機に使用される電力はオフィスや住宅などで使用される電力消費割合の半分程度を占めているため、省エネ空調の導入は必要不可欠です。また、年々上昇する平均気温の変化に伴って空調機の需要も高まっています。消費電力を抑えながらも需要を満たすためには消費電力量の少ない空調設備の導入が必要です。

省エネ空調を設置することで国や市から補助金が受けられる場合もあります。補助金を受けるためには助成対象設備の要件を満たす必要があるため、補助金を希望される場合は対象になるか確認することが必要です。 

省エネ空調の使用用途

省エネ空調は一般的な空調機と同等な冷却及び暖房性能を維持しながらも、空調動作に必要な消費電力を抑えることが可能です。また、省エネ空調を導入することで消費電力を抑えられるため、空調動作にかかる電気料金も抑えられます。

省エネ空調は各家庭向け製品だけでなく、業務用向けにも展開されています。そのため、一般家庭だけでなく、大規模施設や中小規模においても省エネ空調は導入されています。 

省エネ空調の原理

省エネ空調も動作は一般的な空調機と変わらず、蒸発、圧縮、凝縮、膨張のサイクルを繰り返すことで動作を行っています。動作原理は同様ですが、省エネ空調と一般的な空調は主に熱交換に必要な消費電力量が異なります。

空調機の消費電力は主に圧縮機の動作で消費されるため、消費電力を削減するためには圧縮機の負荷を減らすことが必要不可欠です。熱交換時の圧縮機に対する負荷を減らす場合は、冷媒を撹拌するための流体撹拌装置を用いることで効果的に熱を放出できます。

冷媒の撹拌に流体撹拌装置を用いることで冷媒粘度が低減し、空調動作時のコンプレッサへの負担が軽減します。コンプレッサへの負担が減ることで動作に必要な消費電力量を低減させることが可能です。一般的にはコンプレッサの動作負担を減らすことで消費電力を10%から30%程度削減することが可能と言われています。

また、流体攪拌装置は既に設置されている空調設備に対しても後付することが可能です。既設設備によっては省エネ設備を新たに導入することなく、消費電力量を低減されられる場合もあります。 

省エネ空調の選び方

省エネ空調を新設する場合は使用する環境に合わせた空調機を選択することが大切です。空調機は設置する場所によって適する性能が異なります。そのため、省エネ空調を新設する場合には消費電力を効率的に抑えられるよう、空調機の馬力やランニングコストを部屋の形状に合わせて選択することが必要です。

また、既設の空調機に流体撹拌装置などの設備を取り付け、空調を省エネ化させる場合は設備販売元に相談することが大切です。使用している空調機のメーカーや稼働年数は使用環境によって異なるため、それぞれの使用環境に合わせた設備を導入することでより効果的な省エネ効果を発揮します。

設備販売元に導入検討を相談する際には、省エネ設備導入することで年間どれほどの消費電力を削減可能か確認することも必要です。削減可能な消費電力量が明確化することで、設備導入後も不安なく空調機を使用できます。販売元によっては設備導入前に使用機器での検証実験や検証レポートを報告してくれる場合もあるため、相談時に合わせて確認することがおすすめです。

しかし、家庭用空調機や小型業務用空調機など、機器によっては設備を導入できない可能性もあります。その他にも、水冷式やターボ式、吸収式など空調機の方式によっても設備が導入できない可能性もあります。そのため、設備導入を検討される場合は事前確認を徹底することが大切です。 

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