非常用トイレ

監修:株式会社カワハラ技研

非常用トイレとは

非常用トイレ

非常用トイレとは災害などが発生し、一般的な水洗トイレが使用できない場合に用います。非常用トイレに便座はなく、汚物袋と凝固剤で1セットになっています。製品によってはお尻を拭くためのトイレットペーパーが付属している製品もあります。

また、災害用トイレは基本的に便座が付属していません。そのため、座って用を足す必要がある場合には別途、組み立て式の便座などを購入する必要があります。組み立て式の便座には段ボールやプラスチックで作られている製品など幅広く展開されています。そのため、使用用途及び使用する際の耐荷重を検討し、購入する必要があります。

一般的な水洗トイレとは違い、携行性に優れていることも非常用トイレの特徴です。そのため、既に設置されている水洗トイレとは違い、使用する場所を選ばないことが災害時などに用いられる理由です。

非常用トイレは1度の排出で1セット使用します。そのため、非常用トイレは基本的に複数個の用意が必要です。人が1日に用を足す平均回数は5回程度と言われているため、大半の製品は5セットから10セットで展開されていることが多いです。

また、非常用トイレは仮設トイレなどとは違い、目隠しなどは基本的に付属していません。
避難所など、パーテーションで仕切られた空間で使用する場合は良いですが、仕切られていない空間で使用する場合にはプライバシーの保護に注意が必要です。

非常用トイレの使用用途

非常用トイレは主に、災害時に使用します。一般的な水洗トイレとは違い、水が使用できない場合でも排出物を処理することができます。そのため、災害時の使用はもちろん、日々の生活の中でもすぐにトイレに行けない場合にも使用することができます。

また、非常用トイレは水洗トイレなどの便座に汚物袋を被せ、使用することも可能です。製品によっては汚物袋と凝固剤以外にも、便座カバーが付属している製品もあります。そのため、様々な状況でも使用できるよう、購入時には内容物をしっかりと確認することが必要です。

非常用トイレの原理

非常用トイレは排出物を凝固剤で固めることによって処理します。凝固剤は水分と反応し、凝固させる働きを持っています。そのため、排出物のし尿と反応させ、排出物を固まらせることが非常用トイレの原理です。使い終わった非常用トイレは市の条例などによって異なりますが、基本的には可燃ごみとして捨てることが可能です。

また、非常用トイレの凝固剤には消臭効果が付与されている場合も多いです。災害時に使用した非常用トレイはすぐに捨てることができません。その場合でも、排出物からの悪臭を防ぐために災害用トイレの凝固剤には消臭効果が付与されています。

非常用トイレの選び方

非常用トレイを選ぶ際には使用場所を選ばない製品か確認する必要があります。災害時にはどこで用を足せるか分かりません。避難所であれば簡易式トイレが設置されている場合もありますが、並んでいてすぐに使えないことも多いです。そのため、災害時に使用する非常用トイレは場所を選ばず、すぐに使用できる必要があります。

用を足すことを我慢することで膀胱炎といった病気になる場合もあります。また、自由に用を足せないことで水分補給や食事の回数が減り、体力や免疫力が低下する可能性も考えられます。そのため、非常用トイレを選ぶ際には使用場所を選ばない製品を選ぶことが重要です。

非常トイレを選ぶ際には消臭及び防菌効果が十分であるか確認する必要もあります。排出物に匂いが十分に処理されない場合、匂いでストレスが溜まるのはもちろんのこと、病原菌が人の体に入りこむリスクがあります。病原菌が人の体に入り込むことで下痢や感染症を引き起こします。そのため、災害時には感染症などを防止するためにも消臭及び防菌効果がある製品を選びましょう。

非常用トイレを選ぶ際にはプライバシーが守れる製品を選ぶことも重要です。災害時には個室の中で用を足すことが難しくなります。移動や避難場所として車があれば外から見えないようにし、用を足すことも可能です。しかし、災害時には何が起こるか分からないことが多いため、プライバシーを保護できる製品が必要でしょう。

災害用トイレにはプライバシーを保護するための簡易式テントなどが付属している製品もあります。軽量かつ簡単に設置できるよう工夫されているため、災害時にも素早く設置できる仕組みになっています。そのため、非常用トイレを選ぶ際にはプライバシー保護の観点からも製品を選びましょう。

本記事は防災トイレを製造・販売する株式会社カワハラ技研様に監修を頂きました。

株式会社カワハラ技研の会社概要はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です