ハンガーレールとは
ハンガーレール(Hanger Rails)は、天井や壁面などに設置して、引き戸や治工具、半製品など多様な吊り種類を吊るすためのレールです。
引き戸などが走行するための軌道としての役割をする物で、トラックの開閉、工場や倉庫の扉の開閉、軽量物の運搬などにも利用できます。
材質はアルミニウム製、ステンレス製、スチール製(鋼板)、 PS発泡材製などがあり、直線レールやカーブレールがあります。
レールの形や長さ、材質によって違いがあり、設置する場所に適したものを選択する必要があります。
ハンガーレールの使用用途
ハンガーレールは工場、倉庫、電設現場、農家、作業場、医療や介護施設などで様々な用途で利用できます。
具体的な使用例は以下の通りです。
- 工場・倉庫の扉やビニールカーテン等の開閉
- 工場内の製品、半製品の移動、作業工具吊り
- 温室や養鶏場の土砂,肥料等の運搬
- 木製建具引戸用レール
- 防塵・防音シート、工具・電設資材ケーブルの吊り込み
- ゴミ置場や牛舎のドア用レール
- 体育館・遊技場等外観を重視する所の仕切り
- 病院・食品工場等清潔を第一とする所の仕切り
- 浴場や更衣室など隠しカーテンの吊り込み
ハンガーレールの原理
ハンガーレールが設置され軌道役割を果たすには、複数の部品の組み合わせが必要になります。
ハンガーレールを建築物に取付けるブラケット(受)、
ハンガーレールのジョイントに使用する継受、
ハンガーレールの内溝にネジで固定して扉の位置を決める戸当たり、そして吊り下げ荷重や用途に合うように選ばなければならない吊り車、
ブラケットとブラケットの間でレールを連結させる際に使用するレールホルダ、
ハンガーレール端部のブラケットにはめ込む目隠し用サイドカバー、吊り車と扉体を繋ぐ金具であるエプロン、
扉の揺れや風によるあおり止めに使用するガイドローラ、
ガイドレールの当たりとし、扉の位置を決めるボトムストッパー、ガイドレール等が必要です。
頑丈で荷重範囲が広いため使う目的に合わせやすいスチール製は粉体塗装仕上げのため、取り付け後の仕上げ塗装が不要で経費が節約できます。
腐食に強いステンレス製の他、高強度な表面処理鋼板を採用し、頑丈で軽く開閉できる新型レール形状やウレタン樹脂塗料をレールの内外に被覆しており
強力な密着性と色調に仕上げた物、など様々なので設置場所に合ったものを選ぶ必要があります。
参考文献
https://daiken.icata.net/iportal/CatalogViewInterfaceStartUpAction.do?method=startUp&mode=PAGE&volumeID=DAI00001&catalogId=1605300000&pageGroupId=2&designID=DAID01&catalogCategoryId=&designConfirmFlg=&keyword=
http://www.yaboshi.co.jp/seihin2.html