バンドソーとは
バンドソーとは、帯状のノコギリ刃をモーターやその他の駆動メカニズムに連動させ回転させて物を切断する工具のことです。
通常、電動でノコギリ刃が一定方向に回転するため、一般のノコギリの利用に比べ切断面がきれいでスムーズに操作できることが特徴です。
また、刃の厚さによって切削幅が決まるため、多種類の幅の刃を用意必要があります。切断において高い精度と作業効率を発揮するため、木工や金属加工などに欠かせない工具の一つです。しかし、刃によっては切削面が粗くなることがあるため、適切な刃の選択と定期的なメンテナンスが必要です。
バンドソーの使用用途
バンドソーは、木工、金属加工、建設および土木現場などさまざまな分野で広く使用されている工具で、卓上横型、卓上縦型、ポータブルタイプ、キャスター付きの4つで使用用途がわかれます。いずれのタイプでも、一般のノコギリの利用に比べ、切断面がきれいでスムーズに操作できる利点があります。
1. 卓上横型
卓上横型は、金属製パイプ、角材、板、丸棒などの切断に適しており、高い切断精度とスムーズな操作性が特徴です。木材や比較的薄い板などの切断にも使われます。
2. 卓上縦型
卓上縦型は、曲線に沿った切断や細かな部位の切断、比較的柔らかい材料の切断に適しています。曲線の切断は、他の切断工具では難しい場合がありますが、バンドソーであれば、曲線をきれいに切り取ることが可能です。
3. ポータブルタイプ
ポータブルタイプは、ほとんどが充電式で、高所や取り外しのできない材料の切断、上を向いた状態での作業などに適しています。重さが軽く、持ち運びが容易なので、現場作業での利用が多い点が特徴です。
4. キャスター付き
キャスター付きは通常大型で、大口径パイプや大きな材料の切断に適しています。大きな材料でも容易に切断できるため、建設や土木現場などでの使用が多い点が特徴です。
バンドソーの原理
バンドソーは、帯状のノコギリ刃をモーターなどの駆動システムに接続し、材料を切断します。ノコギリ刃はベルトのように回転し、切断部にはステージが付いており、材料を固定が可能です。卓上横型および卓上縦型には材料を切断するときに必要な力を加えられる切断部が付いており、切断を容易に行えます。
バンドソーの切断能力は通常、切断可能なパイプの直径で表示されます。材料によっては、ノコギリ刃の材質と刃形状を適切に選択することが必要です。
ノコギリを手で材料を切断する場合と異なり、バンドソーはノコ刃が一定方向に回転して切断するため、切断時に必要な力も比較的小さく、切断面がきれいなことが特長です。さらに、材料によってノコ刃の回転数を調節することで、火花の飛散を抑えたり、切り子が周囲に拡散しないようにしたりなど、適切な利用環境を設定できます。
バンドソーのその他の情報
他の機械との組み合わせ
バンドソーは、バンドソーガイド、クーラントタンク、バンドソーセンター、バンドソーオートフィーダーなどの機械と組み合わせて使用することで、効率的な使用が可能です。
1. バンドソーガイド
バンドソーの刃を正確に位置決めし、安定した切断を行うために、バンドソーガイドが必要です。バンドソーガイドは、刃を正確に導くことで、刃のひずみを防止し、切断精度を向上させます。
2. クーラントタンク
バンドソーを使用する際には、切削時に発生する熱を逃がすためにクーラントを使用します。クーラントタンクは、クーラントの供給や循環を行い、バンドソーの寿命を延ばし、切断精度を向上させる役割を持ちます。
3. バンドソーセンター
バンドソーを正確に角度をつけて切断するためには、バンドソーセンターが必要です。バンドソーセンターは、刃を垂直に保ちながら、正確な角度で切断を行えます。
4. バンドソーオートフィーダー
バンドソーを自動化するためには、バンドソーオートフィーダーが必要です。バンドソーオートフィーダーは、自動的に材料を供給し、連続的に切断を行えるため、製品の大量生産が実現できます。