運搬車

運搬車とは

運搬車

運搬車とは、資材や作物などの荷物を運搬するための車両です。

積載量は運搬車の仕様によって異なります。手動で動かして運搬する小型の運搬車から、エンジン駆動式で運転席に乗車して公道を走行できる乗用運搬車まで幅広いです。

運搬車を使うと一度に大量の作物、土砂、資材などを容易に運べます。

運搬車の使用用途

運搬車は作物や資材などを大量に運ぶために使用され、主に工事現場、農作業地、畜産の現場などで用いられます。作業場から荷降ろし場までの往復回数を減らせて、作業の効率を向上可能です。

使用用途に合わせて運搬車の仕様が異なり、荷台部分を斜めに傾けて簡単に降ろせるタイプは土砂などの運搬に適しています。手動やエンジン駆動式があり、手で押す以外にも自分で乗って移動できる運搬車には立ち乗りタイプや公道を走れる乗用運搬車もあるため、移動範囲などに合わせて選択可能です。

そのほか、荷台部分がリフトになっていて昇降できる運搬車やステンレス製の運搬車もあります。ステンレス製は過酷な使用条件に対応可能で、たい肥などの運搬に適しています。

運搬車の原理

運搬車は荷台部分と駆動部分に分かれています。駆動部分はクローラータイプとホイールタイプに分類可能です。

1. クローラータイプ

クローラータイプの運搬車は駆動部分が無限軌道になっています。そのため農地や工事現場などの平ではない道路、路面が整備されていない砂や土砂の上、傾斜地などでも運搬可能です。

2. ホイールタイプ

ホイールタイプの運搬車は駆動部分がタイヤで、手動とエンジン駆動があります。無限軌道よりも小回りが利くため、狭い道や機敏な動きが必要な場合に適しています。

運搬車の構造

荷台の形状で積載量が違うため、運搬車の形状は重要です。

1. 平ボディ

平ボディは荷台がフラットで屋根のない運搬車です。高さがある荷物を積みやすいです。しかし風雨で荷物が濡れたり、車が揺れて荷物が落ちる危険性があります。風を避けるためにシートを用いたり、ロープで荷物を固定する必要があります。

2. バンボディ

バンボディの運搬車は荷台がアルミ製のボックス型です。風から荷物を守れるため、現在ニーズが高まっています。商用車に用いる会社も多く、災害時に役立ちます。

3. 保冷車

保冷車は外気の影響を受けにくいです。荷台が断熱加工され、食材などを低温で保存しながら運べます。ただし保冷車では積み荷を冷やせません。

4. 冷凍車・冷蔵車

冷凍車や冷蔵車は冷凍食品を運搬可能です。生鮮食品や魚介類の鮮度を守りながら運べます。

5. ウィングボディ

ウィングボディはバンボディの荷台の両側が鳥の翼のように広がります。荷物の積み降ろしが容易で多くの荷物を運搬可能です。長い荷物を積めるほか、小型の荷物を隙間なく積み込めます。ウィングボディは中型トラックや大型トラックだけで、小型トラックはありません。

6. 牽引貨物自動車

牽引貨物自動車は連結式トレーラーで大量に輸送でき、輸送効率が高い運搬車です。

7. 特殊作業車両

特殊作業車両は荷台部分に特殊機能を搭載し、専門機能が高い運搬車です。

運搬車の種類

運搬車のサイズは3種類に分類されます。

1. 小型トラック

一般的に小型トラックとは道路運送車両法で全長が4,700mm以内、全高が2,000mm以内、全幅が1,700mm以内、最大積載量が3,000kg以内の運搬車のことです。すなわち2トントラックや3トントラックは小型トラックですが、トラックメーカーでは4トン未満が小型トラックと呼ばれています。

2. 中型トラック

中型トラックは全長が12,000mm以内、全高が3,800mm以内、全幅が2,500mm以内、積載量が約3〜4トンの運搬車です。荷台の形で積載量が違います。普通免許で運転できる中型トラックは最大積載量によって異なります。

3. 大型トラック

大型トラックは最大積載量が4トン以上の運搬車です。運転には大型免許が必要です。

参考文献
https://www.yanmar.com/media/news/2019/04/04002230/truck.pdf
https://www.yanmar.com/jp/agri/products/truck/
https://www.yanmar.com/jp/agri/products/truck/fg190/
https://www.yamabiko-corp.co.jp/kioritz/products/category/contents_type=113

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