ラチェットドライバー

ラチェットドライバーとは

ラチェットドライバー

ラチェットドライバーとは、ラチェット機構を備えたドライバーのことです。

ドライバーは、手で少しずつネジを回して締め付けや取り外しを行います。この際、通常のドライバーは、グリップを少しずつ持ちかえなくてはいけません。

しかし、ラチェットドライバーは、ハンドルの持ちかえが不要で、反復運動のみでネジの締め付けや取り外しが可能です。

ラチェットドライバーの使用用途

ラチェットドライバーは、ネジの締め付けや取り外しに使用します。製品製造の現場からDIYまで幅広い用途で使われていますが、特に作業効率を上げたい場合に用いられることが多いです。

機器類を組み立てる際にはネジを締めるスペースがなくなるケースがあり、このような場合には特殊な形状のラチェットドライバーが使用されます。

ラチェットドライバーの原理

ラチェット機構は一方向のみに回転するというシステムで、逆方向に回転すると空回りします。このラチェットの仕組みをドライバーに応用したものが、ラチェットドライバーです。

ラチェットドライバーは便利な反面、扱いが少し難しいです。ネジを締め付ける際には、ラチェットの回転とともに、ネジも動いてしまい締まらないことがあります。

このような失敗を避ける対策として、もう一方の手でネジを押さえて固定しながら、ラチェットドライバーを動かす方法が挙げられます。ラチェットドライバーを上手く扱うためには、ある程度の経験が必要です。

ラチェットドライバーの種類

ラチェットドライバーは、形状によって以下の6種類にわけられます。

  • 一般的なドライバータイプ
  • ボールグリップタイプ
  • T型ハンドルタイプ
  • スタビータイプ
  • 板ラチェットタイプ
  • フレキシブルタイプ

作業環境に応じて、使い勝手の良い製品を選ぶことが重要です。

1. 一般的なドライバータイプ

一般的なドライバータイプは、グリップが長細いタイプのラチェットドライバーです。グリップ部にビットを収納できる製品が多いです。ドライバー先端にプラスやマイナス、六角、トルクスなどのビットを取り付けて使用します。

2. ボールグリップタイプ

ボールグリップタイプのラチェットドライバーは、グリップが握りやすいボール状になっています。使い勝手が良く、より作業効率を上げられます。

一般的なドライバータイプのような先端に取り付ける短いビットではなく、グリップ部に挿入する差し替え式の長いビットを使う製品が多いです。また、ビットを取り付けるタイプのほかに、プラスやマイナスなどの種類と大きさが固定されている製品もあります。

作業対象のネジが決まっているならば、固定タイプのほうが安定した作業ができ、ビットを紛失するおそれもありません。

3. T型ハンドルタイプ

グリップが、T型のハンドルタイプになっているラチェットドライバーもあります。ハンドル上部の面積が大きいため、上から手のひら全体で力を加えて回せます。正しく使用すれば強いトルクで締めても、ネジ山をなめにくいのが特徴です。ハンドル部にビットを収納できる製品もあります。

4. スタビータイプ

スタビータイプは、グリップが短いラチェットドライバーです。コンパクトすぎて、ほかのタイプに比べると握りづらいですが、狭いスペースでのネジ締めに活躍します。

5. 板ラチェットタイプ

板ラチェットタイプは、薄型のラチェットドライバーです。オフセットラチェットドライバーとも呼ばれます。ヘッドが小さいため、狭いところや奥まったところのネジにも対応できます。上から力を加えにくく、使用する際はネジ山をなめないように注意が必要です。

6. フレキシブルタイプ

フレキシブルタイプは、柔軟性をもった長い管のような先端部をもつラチェットドライバーです。スタビータイプや板ラチェットタイプでも届かないような、非常に奥まったところのネジにアクセスできます。

また、ビットの先端がマグネットになっているものを使うと、ネジがビットにくっついて落下防止となるため便利で安全です。

参考文献
https://sakidori.co/article/500149

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