プラスチックパレット

プラスチックパレットとは

プラスチックパレット

倉庫などでフォークリフトが台に乗せられた荷物を運んでいるのを目にされることは多いと思います。

荷物を乗せている台を荷役台、通称パレットといい、木製のものとプラスチック製のものがあり、プラスチック製のものがプラスチックパレットです。プラスチックパレットは、輸送や物流、保管などに使用され、保管の際には荷物の下敷きとなり、荷物の保護の役目も果たします。

プラスチックパレットのその他情報

1. プラスチックパレットの形状

プラスチックパレットは、すのこ状の形状をしています。

プラスチックパレットの形状(1)

図1. プラスチックパレットの形状(1)

図1に示すように、すのこ状の板材の荷物を搭載する荷物搭載面に直交する側面の貫通孔は、フォークリフトの爪を差し込んで持ち上げるためのものです。

図1のように荷物を乗せる荷物搭載面が上面だけで片面だけ使用可能なタイプと、図2および図3に示すように上下面が荷物搭載面Aおよび荷物搭載面Bとなっており、両面使用可能なタイプがあります。

プラスチックパレットの形状(2)

図2. プラスチックパレットの形状(2)

また、図1および図2、図3に示すようなフォークリフトの爪を差し込む貫通孔が二方向のものと、この貫通孔に直交する貫通孔を有し、四方向に貫通孔があるタイプがあります。貫通孔の形状がハンドリフトに対応しているものや、パレット内にRFIDタグなどの追跡認識用タグを取り付け可能なものは非常に有用です。

2. プラスチックパレットのサイズ

プラスチックパレットのサイズは、1100mm×1100mmの正方形で構成された11型がもっとも一般的で、1400mm×1100mmの長方形で構成された14型や1000mmを下回る小型のパレット、2000mm超の大型サイズもあります。

3. プラスチックパレットの耐久性におけるメリットとデメリット

木製パレットと比較されるプラスチックパレットですが、木製パレットが吸湿による腐食などに弱いのに対し、プラスチックパレットは、吸湿しないため腐食を少なくすることが出来、木製パレットよりも耐久性に優れています。また、木製パレットのように害虫、バクテリアの影響を受けないため、耐久性に優れています。

ただし、プラスチックパレットでは、荷物を乗せる面が一体成型のため、木製パレットのように破損した部分だけを取り換えて補修することは出来ません。

4. プラスチックパレットの荷物への影響におけるメリット

プラスチックパレットでは、木製パレットのように荷物搭載面にひび割れおよび木の「ササクレ」が発生しないため、搭載した荷物底面に傷がつきにくいのがメリットです。

また、木製パレットでは、においの吸着が起こりますが、プラスチックパレットはにおいを吸収しないため、搭載した荷物に臭いが移ることがないという大きなメリットがあります。そのため、におい移りが懸念される商品の搬送にも適しています。

5. その他プラスチックパレットのメリット

プラスチックパレットは、質量が軽いため、運搬の際の労力や負担を減らし、労働環境を改善できるメリットもあります。

木製パレットは、廃棄の際、リサイクルすることが出来ず、廃棄物として処理することになりますが、プラスチックパレットは、廃棄時に、プラスチックを粉砕し、ペレット加工し、またプラスチックパレットとして再生利用できるというメリットがあります。これは、昨今のエコロジーやSGDSの観点からも高く評価される点です。

参考文献
https://www.nppc.co.jp/entertain/comparison/

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