電磁波測定器とは
電磁波測定器(英語: Electromagnetic wave measuring instrument)は、電子機器や電気自動車などが発生する電磁波を測定しmG (ミリガウス)又はμT (マイクロテスラ)で数値化する測定器です。
環境電磁界で発生する電磁波を測定するために使用されます。
様々な種類の電磁波測定器が存在しており、求める測定精度によってハンディターミナルタイプから定置タイプまで存在します。
各種用途にあわせて適切な測定器を選定する必要性があります。
電磁波測定器の使用用途
電磁波測定器は主に環境試験のためにコンピューターモニター、テレビ、ビデオ機器、蛍光灯などの電化製品や高圧送電線や変電所周辺の環境電磁界などから生じる電磁波強度を測定するための測定器です。
電磁波測定器は応答性に優れた検出回路を実装した基板を採用しており、外部接続プローブから検出した発生磁界を瞬時に測定し、mG (ミリガウス)又はμT (マイクロテスラ)で数値化します。
具体的な使用事例としては、以下のようなものがあります。
- 電気自動車の環境試験性能認可のためのEMS測定
- 家電の環境試験性能認可のためのEMS測定
電磁波測定器の原理
ここでは電磁波測定器の原理について説明します。
電磁波測定器は、一般的に1軸式と3軸式の2種類が存在します。
電磁波には種類が何種類か存在しており、高周波や単周波などによって測定器に求められるスペックに違いがでます。
磁場を測定する原理は中に搭載されているコイルを通じて得たアナログ信号を計測基板で演算し、数値化しています。
数値の単位としては、mG (ミリガウス)又はμT (マイクロテスラ)で示します。
1軸式と3軸式の違いは、搭載されているコイル数の違いを示しており、それぞれのコイルの両端で電圧の違いを測定しています。
大規模な範囲の電磁場を測定する場合には、プローブと言われる電磁波の検出機を複数台設置した上でそれらの検出値を演算回路に取り込み、数値化します。
計測器メーカーとしては、ドイツのファウザー社やギガヘルツ・ソリューションズ社、ローデシュワルツ社、日本のアンリツ社などが業界では有名な企業となります。
参考文献
https://www.mksci.com/products/detail/694.html
https://ureruzo.com/index.htm