モーターコア

モーターコアとは

モーターコア

モーターコアとは、名の通りモーターのコア部分を指す言葉です。

コアとは鉄心のことで、モーターの磁束の通り道になります。コアは空気中よりも磁界を通しやすく、1次-2次間の磁束の伝搬に重要な要素です。

コアによく用いられる材料は電磁鋼板が一般的ですが、ケイ素鋼板やパーマロイ、フェライト、アモルファスなど様々あります。また、コアの形状別の種類としては、シートコア、カットコア、Rコア、トロイダルコアなどがあります。

モーターコアの使用用途

モーターコアは、モーターの鉄心部に使われます。モーターを構成するローター(回転子)と、ステータ(固定子)の鉄心部分に使用されます。

モーターの性能を出すために、一般的にローターやステータには高い組み立て精度が要求されます。そのため、モーターコアには高い加工精度が要求されます。

モーターは、電気的に物理駆動を行う電子機器に様々用いられており、電子機器や産業機器に大小様々なモーターが使われていますので、モーターの鉄心に使われるモーターコアも非常に多くの電子機器に用いられています。

モーターコアの原理

モーターの原理として、回転モーターを例にすると磁石や磁力で回ることができます。回転軸を持つ永久磁石の周りで磁石を回すと、N極とS極が引き合ったり、反発しあったりする力で回転軸をもつ磁石が回ります。これを電気で駆動させる状況に置き換えると、銅線に電流を流すことでその周りに磁界が発生します。これが回転磁界となり磁石が回る環境と同じ状況になります。

銅線をコイル状に巻くことで、磁力が合成され磁束となります。またコイル状の銅線の中にコアを入れることで、磁力線がコアを通りやすくなりより強い磁力を発生させることができます。モーターコアはこのようにモーター内部に用いられます。

モーターコアの加工としては、板材を積層して製作する積層コアが一般的です。積層コアの加工方法としては、積層パーツである複数の板材をかしめてプレス接合するカシメ方式や、積層パーツを溶接により接合するレーザー溶接方式、積層パーツを接着剤により固着させる接着方式などがあります。

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