爆音機

爆音機とは

爆音機

爆音機とは、一定間隔で爆発音を発生させる装置です。

農作地に飛来する野鳥やイノシシ、シカなどの害獣から、農作物が食べられたり荒らされたりする被害を防ぐために使われます。燃料にカーバイドやプロパンガスを使い、爆発音を発生させる仕組みです。

爆音機は大音量の爆発音が定期的に発生するため、使用の際には周辺環境への配慮や周知を十分に行う必要があります。自治体によっては爆音機を利用する替わりに、防鳥ネットや電気柵などといった対策を推奨している場合もあるため、使用にあたっては事前に確認しておくと安心です。

爆音機の使用用途

爆音機は、果樹園や田畑等の農作地に設置して使用します。スズメやハト、ムクドリ、ヒヨドリ、カラスなどの野鳥や、シカやイノシシ、サルなどの害獣の侵入や農作物の食い荒らし被害の防止に効果的です。

また、牛舎等の畜舎や牧場、養殖場等においては鳥獣の浸入を防ぐ目的で使用されますが、空港での使用は航空機と鳥類との接触事故を防ぐのが目的です。

爆音機の特徴

長所

爆音機は野鳥や害獣の侵入や農作物の食い荒らし被害の予防に効果的です。また、防鳥ネットや電気柵など他の対策と併用できるため、組み合わせることでより高い効果が期待できます。

短所

爆音機は設置のタイミングなどにより、持続的に効果を発揮する場合もあれば、一時的にしか効果が得られない場合もあります。そのため、長期的に効果を持続するためには、連続して使用したり、他の対策を検討したりする必要があります。

また、周辺環境に配慮して爆音機を使用することはもちろん、自治体によっては爆音機以外の方法を推奨している場合があるため注意が必要です。爆音機の使用状況によっては、安眠妨害など、近隣住民の生活に支障をきたす可能性があるからです。

爆音機の代替策としては、防鳥ネットや電気柵などが挙げられます。爆音機を使用する場合には、事前に自治体の方針を確認し、その方針に従って可能な範囲で使用するようにしてください。

爆音機の種類

1. 設置方法による分類

爆音機は田畑等に直接設置するタイプが一般的ですが、木や竿などに吊るして設置するタイプもあります。吊り下げるタイプであれば持ち運びの負担も軽減されるため、移動しながら使いたい場合にも便利です。

2. 爆音の間隔による分類

爆音の間隔は、製品により様々です。野鳥や害獣が爆音機に慣れてしまうことを防ぐため、爆音の間隔を不定期にしたり、あえて間隔を長くして野鳥や害獣が忘れた頃に爆音を発生させたりするものもあります。

3. 爆音の種類による分類

爆音機には、電子爆音の種類を複数から選べるものがあります。具体的には、サイレンや猟犬の吠声、爆竹音、断末魔の悲鳴音などが挙げられます。

野鳥や害獣の種類によって苦手な音が異なるため、対象となる野鳥や害獣に合った音を出す爆音機を選ぶことが大切です。

4. 機能による分類

爆音機には、爆発音と同時に脅し羽根やボールなどを発射することで、視覚的にも威嚇する機能を搭載したものもあります。また、ソーラー式のものであれば電源を必要としないためコードが不要で持ち運びにも便利です。

さらに、害獣の侵入をセンサーで感知するものや発光機能付きのものであれば、夜間の防獣対策にも効果的です。

爆音機の選び方

爆音機を選ぶ際には、対象とする害鳥や害獣に効果的なものを選ぶことはもちろん、周辺環境への配慮も忘れず、自治体の方針を事前に確認しておくと安心です。爆音のみのものや、発光機能を備えたものなど、使用する時間帯によっても必要な性能が異なるため、事前によく検討しておくことが大切です。

爆音機の使い方

爆音機は、畑や果樹園などに設置して使用します。ダイヤル操作により爆発音の間隔を調整できるものが一般的です。

爆音機の使用にあたっては、住宅付近での使用や早朝及び夜間の使用を避けるなど、周辺住民へ配慮のある使い方をしてください。自治体によっては、爆音機の使い方について詳細に定められている場合があるため、使用前に確認しておくことも大切です。

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