給油ポンプとは
給油ポンプは、灯油や軽油、重油、原油をタンクやドラム缶から別の容器に移す際に使用されています。手動で汲みだす製品は、電力が必要ないので災害時でも使用できます。電動では乾電池式と電源式があり、汲みだすスピードが早いです。タンクの底に残っている灯油等を汲みだす場合は電動では汲みにくいことがあります。
製品によって適する油の粘度が異なるので、適した製品を使用します。
給油管の長さは製品によって様々な長さがあるので用途に応じて使いやすい長さを選びます。
給油ポンプの使用用途
給油ポンプは、主に灯油や軽油等の油の入れ替えに利用されています。石油ストーブ等の給油などで家庭でも広く使用されています。
水の入れ替えに利用することができる給油ポンプもありますが、記載されていない場合は内部が錆びてしまうことがあるので注意が必要です。また、飲料水用途には適さない製品が多いです。
また、緊急時に給油ポンプを使用して自動車に給油する場合がありますが、ガソリン用と記載されている製品を使用します。
給油ポンプの原理
給油ポンプは大きく分けて電動タイプと手動タイプがあります。いずれも吸入口を油のタンクに差し込み、給油口を移し替える容器に差して、空気圧の変化を利用して移し替えます。
電動タイプは力が一切必要ないので、早く給油できます。電動タイプには自動停止機能がついているものがほとんどなので、あふれさせることなく給油ができます。電源式と乾電池式があり、乾電池式の場合は、途中で電池が切れてしまわないよう注意します。
手動タイプでは加圧式と手回し式、蛇腹があります。加圧式では、油の入っているドラム缶に給油ポンプを取り付け、上から押して、缶の中の空気に圧力を加えて汲みだします。力を入れてから汲みだされるまでに時間差があるので、やりすぎてあふれさせないよう注意が必要です。手回し式では、ハンドルを回して吸引力が強いので粘度の高い油に使用することができます。蛇腹の製品は、給油ポンプの蛇腹を押して蛇腹内の空気圧を変化させることで給油します。
いずれも給油管が長すぎると、逆流してしまうことがあるので、放置しないようにします。
参考文献