糊付機

監修:株式会社スギイマシナリィ

糊付機とは

合板・木質ボード(パーチクルボード、MDF等)などの平面基材の表面に接着剤を塗布する機械を指し、主にロールで塗工する機械を『糊付機』と呼びます。
一般的に建築材料に使用される事が多いです。
機械が無かった時代に平面基材の上に必要な糊を置き、ヘラ等で表面に糊をムラなく広げた事から『スプレッダー(Spreader)』とも呼ばれます。

基材の表面以外にも裏面又は両面に接着剤を塗布する事が可能です。
各ロールの位置・速度を調整することによって接着剤塗布量や生産量を調整します。

糊付機の使用用途

平面基材に糊を塗工するため、段ボール紙業界から建築材料、家具・木工業界の糊付作業に幅広く利用されます。

使用例:
製材された板に接着剤を塗工し貼り合わせ、集成材を作ります。
合板やMDF等に接着剤を均一に塗工し、その後シート/単板などの貼り合わせによってフローリング材を作ります。
これら以外にも数多くの“貼り付ける”という工程に対して糊付機(スプレッダー)が使用されております。
また、ロール塗工の技術を利用し、『含浸』工程に用いられる事もあります。

糊付機の原理

基本は3本のロールを組み合わせて基材に接着剤を塗工します。
『コーターロール』:ロールに付着した接着剤を基材に転写することによって塗布するロール(塗布ロール/ アプリケーションロールとも呼ぶ)

『ドクターロール』:接着剤塗布量を調整するロール
コーターロールとドクターロールの間に糊をため、ドクターロールをコーターロールに押し当てる事によって、コーターロール表面に形成される糊の厚さを調整する事ができます。
ドクターロールをコーターロールに押し当てる=隙間減少=塗布量減少
ドクターロールをコーターロールから引き離す=隙間増加=塗布量増加

『送りロール』 :基材を搬送するロール
一般的にコーターロールと送りロールの隙間は、接着剤を確実に基材に転写させるために基材の厚みより少し狭くする。

各ロールの位置を一度固定すれば長時間一定の品質で基材に接着剤を塗工し続ける事ができます。

3本のロールの位置関係を表したものが下記の動画になります。

本記事は糊付機を製造・販売する株式会社スギイマシナリィ様に監修を頂きました。

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