電槽とは
電槽とは、蓄電池の電解液を収める容器です。
電極板やセパレーターなどの部材とともに、電気エネルギーを蓄える要として機能します。鉛蓄電池やニッケル水素電池など、充電して繰り返し使える二次電池の内部では、電解液による化学反応が放充電を可能にします。電送は充放電時に電解液が外部へ漏れないよう堅固に保持し、衝撃や温度変化から保護することが役割です。
一般的に酸性やアルカリ性の電解液にさらされても劣化しにくい素材が用いられます。鉛蓄電池などでは耐酸性に優れたポリプロピレンなどが採用されることが多く、継ぎ目を少なくすることで破損リスクを抑える構造も見られます。また内部には仕切りや補強部が設けられ、電解液の流動を整えたり、振動を緩和したりすることでバッテリーが本来の性能を引き出せるよう配慮されています。
電槽の使用用途
電槽は以下のような用途で使用されます。
1. モビリティ
自動車をはじめ、産業用の車両や船舶などに搭載される鉛蓄電池に使用されます。エンジンの始動や照明装置の電源供給を担う場合は、安定かつ継続的に電力を供給する必要があります。車両が走行する間は振動や熱が生じやすいため、強度と気密性に優れた電槽によって内部を保護し、長期的な動作を支える必要があります。
2. 非常電源
非常用電源を設置する建物や通信設備でも電槽が活躍します。停電などの緊急時に必要な電力を蓄え、安定した給電を行うには、化学的に安定した素材を使い、メンテナンスが行いやすい構造であることが望ましいです。耐久性に優れた電槽が内部環境を守ることにより、機器全体の信頼性を高める役割を果たします。
3. 再生可能エネルギー
太陽光や風力などで発電した電力を蓄えるために使用されます。必要に応じて蓄電したり供給したりする必要があるため、長寿命化や安全性が重要です。電槽の設計が適切であれば、充放電を繰り返しても劣化を抑え、エネルギーを効率良く活用できます。規模や設置環境に応じて材質や形状を選定し、住環境から大規模施設まで幅広い用途で用いられます。