監修: 株式会社グラスフィアジャパン
ナンバープレート認識カメラとは
ナンバープレート認識カメラとは、車両のナンバープレートから車両番号や地名を取得する機能があるカメラです。システムの構成の仕方やアプリケーションの合わせ方によって、取得した車両番号や地名、交通量等をデータ化し、防犯目的の他にもマーケティング等に生かすことが可能です。
ナンバープレート認識カメラの使用用途
1. セキュリティ向上や車両入出庫管
図1. ナンバープレート認識カメラの使用用途 (1)
物流倉庫等車両の出入りが多い場所の出入り口に設置し、出入りする車両をナンバープレートのデータで管理することで、コストの削減や事故のリスクマネジメント、セキュリティ向上などに効果があります。
2. マーケティングへの活用
図2. ナンバープレート認識カメラの使用用途 (2)
観光地や商業施設の駐車場に設置し、ナンバープレートから地域に関する情報や、通過した車両台数の情報等を収集しデータ化・グラフ化するなど、リスクマネジメントに加えマーケティングへの活用も期待されます。
ナンバープレート認識カメラの原理
撮影されたナンバープレートの画像を解析することで、車両番号や地名等を読み取ります。ナンバープレート認識カメラシステムには、生体認証にも使用されているAIディープラーニング(人工知能による機械学習)が使われていることが多いです。繰り返し認識させAIに学習させることで、更に精度の高い認識が見込まれます。
ナンバープレート認識カメラを利用する上で気をつけたいこと
〇プライバシーについて
ナンバープレートに記載されている車両番号や地名等は個人情報にはあたりません。しかし、ナンバープレートを認識する際に撮影された画像に、個人を特定する情報が含まれる場合は個人情報にあたります。また顧客情報等の個人情報と紐づけするような運用をしている場合も、これらの情報は個人情報となります。
ナンバープレートの情報を収集し社内でデータ分析を行う場合には、本人の許可を取る必要はありませんが、運用方法によっては個人の許可を取る必要があります。
また昨今のインターネット上では、思わぬところから個人情報が特定されてしまう可能性があります(ナンバープレートの画像が記録された時間や撮影場所等より)。そのため、個人情報にあたらないとしても、漏洩することがないように厳重にデータを管理する必要があると言えます。
参考文献
(個人情報保護委員会)「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」及び「個人データの漏えい等の事案が発生した場合等の対応について」に関するQ&A(https://www.ppc.go.jp/personalinfo/contact/)
(総務省HP)「利用者支店を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会第一次提言(案)」
(https://www.soumu.go.jp/main_content/000028227.pdf)
本記事はナンバープレート認識カメラを製造・販売する株式会社グラスフィアジャパン様に監修を頂きました。
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