中量棚とは
中量棚とは、重量物を保管できる産業用の棚です。
一般的に、鋼材やアルミニウム合金などの素材を使用し、1段当たり200kgから400kg程度の荷重に耐えられる構造になっています。主に工場や倉庫、店舗のバックヤードなどで使用されており、手作業での荷物の積み下ろしがしやすい設計となっています。中量棚は、1段当たり500kg以上の耐荷重を持つ重量棚ほどの強度はありませんが、大きな金属製品などの重量物を保管しない場合は幅広い用途に利用できます。
このように、中量棚は耐荷重と取り扱いやすさのバランスが取れているため、部品や工具、消耗品の保管に適しています。
中量棚の使用用途
中量棚は、工場や店舗のバックヤード、オフィスのストックルームなどで幅広く利用されています。ここでは、中量棚の主な使用用途を3つ紹介します。
1. 物流倉庫での整理・管理
中量棚は、物流倉庫において部品や箱詰めされた商品の保管に活用されます。手作業での出し入れがしやすい設計の中量棚にすれば、ピッキング作業の効率化も図れます。
また、棚板の高さを調整できるタイプもあり、収納する商品やサイズに応じたレイアウトにすることも可能です。また、高い位置から収納物を取れるため、作業者の身体的な負担を軽減することにもつながります。
2. 工場での部品・資材管理
製造業の工場では、中量棚を使用して部品や資材を整理・保管します。特に、頻繁に出し入れが必要な小型部品や中型の機械部品の保管に最適です。
大量の金属製部品や大型の機械を保管する場合は、耐荷重が大きな重量棚が必要ですが、金属製品を扱う場合でも、数量や重量によっては中量棚で問題ないこともあります。
3. 小売・卸売業のバックヤード管理
小売業や卸売業では、商品を保管する用途で中量棚が用いられています。
また、中量棚は商品の保管に加えて整理にも有効です。例えば、店舗のバックヤードやストックルームでは、商品ごとに整理して保管されており、品出しの際に商品を探す手間を低減します。