シルバーマルチ

シルバーマルチとは

シルバーマルチ

シルバーマルチとは、野菜などの作物を栽培している畝の上に覆う、アルミニウム粉末を原料としたフィルムのことです。

シルバーマルチをした状態としていない状態では、作物の成長や、虫や菌の寄り付き方、雑草の生えるスピードに大きな差が出てきます。土壌の乾燥を防ぎ、保湿効果が高められます。

シルバーマルチをすることによって様々な効果を発揮するため、作物にとっても、育てる人にとっても有効な手段です。

シルバーマルチの使用用途

シルバーマルチは、作物の土壌に使用されています。使用することにより、土壌の乾燥を防ぎ、防草・防虫効果を高めます。これらの効果を発揮するには、畝に対してきちんとマルチを張ることが大切です。

また、畝が崩れないように、畝の幅と高さを考慮し、しっかりと覆う必要があります。風などでめくれないよう、マルチキーパーやピンなどの押さえ用具でしっかり固定することも重要です。シルバーマルチを適切に使用することによって、作物を育てている間の作業の軽減にも繋がります。

シルバーマルチの種類

農業用マルチシートは主に、幅が95cm・135cm・150cm・180cm・210cmと、いくつかの規格があり、シルバーマルチも同様です。厚さも規格があり、0.02mm~0.03mm、長さは200mが一般的と言えます。

厚みが薄いと、破ける可能性があります。厚いと丈夫で長持ちはしますが、重くなるので持ち運びが大変である上、植え付けの際に、マルチに穴を開けるのに手間がかかります。

シルバーマルチの選び方

基本的に植える作物の種類や大きさ、植え方、畝の幅や高さが変わります。それによって使用するマルチの幅も変わります。 例えば、95cmの規格は、畝幅60cm〜80cm、135cmのものだと、畝幅100cm〜120cmという様に、畝の表面だけでなく側面もきちんと覆うように、少し余裕をもたせたサイズを選びます。

幅が広すぎて、畝間まで落ちてしまうと、人が通った際に踏んで破れる可能性があるので、広すぎにも注意が必要です。 季節によっても選ぶマルチが異なってきますが、シルバーマルチは地温抑制効果があることから、夏の作物に使用することがおすすめです。

シルバーマルチの使い方

シルバーマルチを使うにあたり、張る前の準備、張り方、仕上げ、それぞれの工程を丁寧に行うことが重要です。風のある日だと、マルチが飛ぶ可能性があるので、風のない日を選びましょう。

張る前の準備として、耕運・畝立てをし、数日間ならしておきます。畝の表面を丁ならし、凹凸のないようにしておくのがポイントです。凹凸があると、作物がうまく育たない原因にもなります。シルバーマルチを張る開始点にマルチ押さえをし、飛ばないようにマルチキーパーやピンなどで仮止めをします。

空気ができるだけ入らないように、ロールを転がすようにして広げます。マルチを巻いている芯に棒を通して、通した棒の両端に紐を結んで引っ張ると、楽に作業することができます。その際に、マルチの中心と畝の中心が出来るだけ合うように広げることが、きれいに仕上げるコツです。

終点まで伸ばしたところで、シルバーマルチをピンと張り、クワやカッターなどでカットします。開始点と同様、マルチ押さえで仮止めします。風で飛ばないよう、クワやトンボなどで畝間の土を使って、側面や表面に土寄せをし、抑えていきます。ここで表面に土を乗せすぎると、そこから草が生える可能性もあるので注意が必要です。

シルバーマルチの特徴

長所

シルバーマルチの長所は、主に光を反射することにより、アブラムシやハモグリバエ、アザミウマなどの害虫に対する忌避効果を発揮することです。また、比較的雑草を抑える効果もあるので、草刈りの回数の軽減、除草剤や殺虫剤などの農薬の使用回数の軽減を図ります。そのほか、土壌の乾燥を防ぐため、夏季の地温上昇の抑制につながる点も長所の一つです。

短所

シルバーマッチの短所は、他の種類のマルチと比較すると高価である点です。また、光を反射するので、作業の際には日に焼けないように帽子やサングラスを付けるなど、日焼け防止対策が必要になります。

収穫終了後の片づけに手間がかかるといった、作業面でのデメリットもあります。

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