CSコンバータ

CSコンバータとは

CSコンバータ (英: Communication Satellite Converter) とは、CSパラボラアンテナで受信した信号をCS-IF帯に変換する装置です。

CS (英: Communication Satellite) とは通信衛星のことで、放送にも利用され、124/128度CSデジタル放送と呼ばれています。受信した情報をCS中間周波数帯CS-IF (英: CS-Intermediate Frequency) に変換する機器がCSコンバータです。変換をすることにより分配や増幅が容易に行えます。CSと同様に使用される言葉がBS (英: Broadcasting Satellite) です。こちらは放送衛星と呼ばれ、CSとは区別されています。BSにもBS中間周波数帯BS-IFがあり、周波数変換を行うのがBSコンバータです。CSコンバータとBSコンバータは区別されています。

CSコンバータの使用用途

CSコンバータはBSコンバータと密接な関係があります。

1. BSとの重複を避ける

BS衛星から12GHz帯の非常に高い周波数帯の電波を送って来るのがBSデジタル放送です。この周波数帯は1GHz程度のBS-IF帯に変換されます。一方で124/128度CSデジタル放送もCSコンバータによってCS-IFに変換され、周波数帯も1GHz程度であるため、BS-IFと重複する周波数帯が発生します。BS-IFとCS-IFが重複した状態では混信してしまい、両者とも受信不能です。そこでCS-IFをBS-IFと重複しない周波数帯にコンバートするのがブロックコンバータです。これによりBSとCSが混信せずに利用できます。

2. 情報の分配

BSとCSの混信がなくなると、1本の同軸ケーブルで情報を分配できます。集合住宅などでパラボラアンテナが1個だけで全戸がCSやBSを利用できるのはこのためです。CSコンバータを使用することで、BSもCSも複数の住宅で楽しむことができます。