レンダリングソフトとは
レンダリングソフトとは、モデルデータに付属する質感のデータや光源の条件に基づき、リアルな空気感や質感を表現するソフトウェアです。
一連の演算処理を実行するツールで、正しく光の乱反射を計算します。レンダリング (英: rendering) とはデータ構造で記述された高次の抽象的な情報からコンピュータプログラムを使用して音声、映像、画像を作ることです。光源、物体表面の質感、物体を捉える視点、物体の形状、シェーディングが元となる情報に含まれます。レンダリングを実行するソフトウェア、システム、ソフトウェアパーツをレンダラー (英: renderer) やレンダリングエンジン (英: rendering engine) と呼び、レンダリング用のサーバファームをレンダーファーム (英: render farm) と言います。
モデリングソフト単体で作ったデータは、光の反射や散乱、質感などの複雑な付影処理 (英: shading) がされていません。平面的でオモチャのように仕上がります。レンダリングソフトを用いると画像のクオリティは上昇し、まるで本物のような質感や空気感を表現可能です。魅力的なプレゼンテーションやポートフォリオを作成する際に必須です。
レンダリングソフトの使用用途
レンダリングソフトの使用目的は次の通りです。
1. モデリング
レンダリングの前に3Dソフトを使ってPC内の仮想空間に模型を作成します。モデリング作業にも対応した総合ソフトもあります。
2. レンダリング
光の反射と散乱の処理により、画像全体に質感やリアリティを与えます。各種ステータスを設定し、ボタンを押して自動処理する方法もあり、画像編集ソフトウェアで手動で行う方法もあります。
3. レタッチ
水面や空、樹木など、レンダリングソフトではリアリティを出しにくい素材を写真と合成して再現可能です。仕上げ作業で建築模型の合成と同様のスキルが必要です。