さく井工事

さく井工事とは

さく井工事とは、ボーリング工事とも呼ばれ、さく井機械を用いてさく孔やさく井を行う工事です。

さく井やさく孔に付随する揚水設備設置なども、さく井工事やボーリング工事と言います。さく井は井戸を掘る作業で、さく孔は孔に入れた爆薬を爆破破砕させて孔を開ける作業です。工事が大がかりなため、一般的にコストが高いです。さく井機械を掘削位置に置き、目的の深さまで掘削し続けます。地層の性質や層の厚さ、帯水層の位置や浸透性を検査してスクリーンの位置を決め、ケーシングを挿入して隙間に洗砂利を充填します。ケーシング内の洗浄も重要です。地下水を汲み上げて井戸や帯水層の能力や性質を調べます。試験で得られたデータに基づいてポンプを選び、揚水設備を設計します。

工事例はさく井工事やさく孔工事、井戸築造工事、温泉掘削工事、揚水設備工事、石油掘削工事、天然ガス掘削工事、還元井工事、観測井工事などです。パーカッション式は砂利や玉石層の固結していない地層に向いていますが、硬質岩盤には適していません。ロータリー式は未固結な堆積層や岩盤など適応地層が広いですが、玉石層にあまり向いていません。ダウンザホールハンマー式は岩盤など固い地層に強いですが、未固結層や崩壊層には不適です。

さく井工事の使用用途

さく井工事を行う目的には以下のようなものがあります。

1. 非常時に備える

さく井工事は災害が発生した際の備えとして役立ちます。災害対策の一環として家庭用に井戸を設置するケースが増加し、一般的に業務に用いられます。

災害時にライフラインの水道が機能しない場合に井戸から地下水を入手可能です。定期的に水質を検査する井戸であれば水は飲用として使用できます。

2. 水道代の節約

井戸は電気代や水道代を節約できます。大量の水を用いる工場で水道水のみを利用すると水道料金が高くなるため、地下水を併用してコストを削減可能です。さく井工事には工事費用が必要ですが、一定期間使い続けるとトータルコストが安くなります。