ボトルラベラーとは
ボトルラベラーとは、瓶やペットボトルなどの容器にラベルを貼り付ける装置です。
飲料や調味料などのボトルに対して、正確な位置にラベルを貼るための装置です。ローラーとガイドを用いて容器を保持し、回転させながらラベルを巻き付ける仕組みが一般的です。ロール状になったラベルを一定のテンションで送り出し、貼り始めの位置を合わせます。センサーによって容器形状やラベル開始位置を検知し、わずかなずれを防ぐ技術も特徴です。
大まかに自動タイプと手動タイプに分けられます。大規模生産ラインでは自動タイプが工程に組み込まれることが多く、小規模ラインなどでは扱いやすい手動タイプが採用される場合があります。ラベル粘着力や容器材質との相性が仕上がりに大きく影響するため、ラベル素材や糊の特性も考慮しながら運用する必要があります。包装全体の品質と見栄えを左右する重要な装置であり、飲食業界や化粧品業界などの多種多様な製造現場で導入されています。
ボトルラベラーの使用用途
ボトルラベラーは主に液体または粉体製品のボトルに活用されます。その特性から、清涼飲料や化粧品及び医薬品を対象に使用されることが多いです。以下はその用途の一例です。
1. 飲料製品
飲料の製造現場では、製品名や成分表示などの情報を正確に記載するためにボトルラベラーが活用されます。高速で大量の容器を処理できる自動タイプは、ベルトコンベアと連動させてラベルを均一に貼り付けられる点が利点です。無菌充填などが必要な製品に関しては、洗浄や衛生管理の工程とも連動するように設計されていることが多いです。
2. 化粧品
化粧品分野では、円筒形だけでなく特殊形状のボトルに対応できる柔軟な製品が重宝されます。意匠性を重視する商品が多く、ラベルのデザインや貼り付け位置がブランドイメージに直結するため、精密な位置合わせも重要です。表面が曲面でも気泡やしわが発生しにくい手法を実現するために、圧力の調整やロール機構の点で工夫されることが多いです。
3. 医薬品
医薬品の製造ラインでも、用量や使用上の注意などを明確に示す目的で利用されます。効率よく複数のラベルを貼る必要があるケースでは、印字装置と組み合わせてバーコードやシリアル番号を即時に印刷しながら貼り付ける例も見られます。特に医薬品において、使用上の注意などの表示は安全性に直結します。したがって、ラベリング工程を自動化することでヒューマンエラーを減らし、製品管理を厳密化できる点が魅力です。