リライトカードプリンターとは
リライトカードプリンターとは、専用のカード (リライトカード) に感熱式の仕組みを用いて繰り返し書いたり消したりすることができるプリンターです。
リライトカードは、ある温度で発色し、また別の温度で色が消える特殊な塗料が使用されているカードです。リライトカードプリンターは、感熱式のプリンターであり (ダイレクトサーマル方式など) 、2つの温度を使い分けることで文字を印字したり消去したりします。インクリボンなどを必要とせず、1枚のカードにつき300〜500回の書き換えが可能です。経済的で環境に優しい仕組みであると言えます。
カードの厚みにはテレホンカード程度の薄いものと、キャッシュカード程度の厚いものとがあり、多くのリライトカードプリンターは両方に対応可能です。印字には、カードに黒や青の文字で印字するロイコ方式と、銀色の印字領域に白い文字で印字する方式の白濁方式があります。
リライトカードプリンターの使用用途
リライトカードは、ポイントカードをはじめとして様々な用途があります。リライトカードの印字にリライトカードプリンターが使用される主な用途は下記の通りです。
- ポイントカード
- 各種プリペイドカード (整骨、整体院、エステサロン、その他)
- 遊園地・アミューズメントパークなどの入場券・年間パスポート
- 診察券
- 社員証/学生証・会員カード
- 図書カード
- 社員食堂などのランチカード
- RFIDリライトタグ
ポイントカードでは、例えば、リライトカードにポイントを印字して書き換えていくことで、溜まったポイントがわかりやすくなります。同様に、プリペイドカードに利用することで残額が一目で分かる仕組みとなります。病院・クリニックの診察券で利用される場合には、カルテ番号、次回予約日時の印字が行われることが多いです。予約システムと連動して、カードを挿入するだけで来院時に受付処理を行ったり、診察後に次回予約印字を行ったりすることができる機器もあります。
それ以外に、産業用用途ではICチップを搭載したRFIDリライトタグにも用いられることがあります。工場、物流センターにおいて工程管理や作業実績管理に活用することが可能です。