高性能空気清浄機とは
高性能空気清浄機とは、主に業務用で使用され、通常の空気清浄機で除去されるほこりやウイルスなどのほかに、業務で発生するVOCなども除去することで作業環境の清浄化を行うことができる空気清浄機です。
産業シーンにおいては、通常より高いレベルでの清潔さが求められるシーンや、業務に伴って発生するVOCなどの汚染物質の除去が必要となるシーン、大空間での空気清浄が必要となるシーンなどが有ります。高性能空気清浄機は、高性能なフィルターや殺菌灯、光触媒や強力ファンなどを搭載しており、このような業務用シーンで多く活用されています。
高性能空気清浄機の使用用途
高性能空気清浄機は、主に
- 業務上、通常よりも高いレベルの集塵機能が必要とされる用途
- 業務上で発生しうる有害物質を清浄化する必要がある用途
で使用されます。
1. 高性能な集塵機能
高性能空気清浄機の用途の1つは、通常より高性能な集塵機能により、クリーン環境を作り出すことです。例えば、
- 精密機器
- 食品
- 医療用品
などを製造する工場では、製品への微小な粉塵の混入を抑止することが必要であり、清浄化レベルの高い空気清浄機が使用されます。また、不特定多数の人が出入りしたり、比較的空間が広かったり、細菌・ウイルス対策等が必要だったりするような業務シーンも高機能空気清浄機の用途として挙げられます。具体的な施設の例は下記の通りです。
- 飲食店・商業施設
- 病院などの医療機関
- 学校・保育園・幼稚園などの教育機関
- ホテル
- 介護・福祉施設
- ペットショップ
2. 有害物質・汚染物質の除去
インクや各種溶剤などに含まれるメチルエチルケトン(MEK)やアセトンなどは、揮発性有機溶剤 (有機溶剤化合物、VOC) と呼ばれ、頭痛、目眩、呼吸器官への刺激、吐き気などの健康被害の原因物質です。VOCは規制対象となっており、例えば、MEKの場合、労働安全衛生法第65条の2第2項に基づく作業環境評価基準では200ppm以下と定められています。
高性能空気清浄機は、こうしたVOCの他、溶接に伴って発生するヒューム、切削に伴うオイルミスト、研磨に伴って発生する粉塵などを空気中より除去する目的で使用される製品です。
下記は主な使用施設の例です。
- 塗装工場
- 切削・溶接・研磨・はんだ付けなどを行う金属加工業や各種製造業
- 印刷業
- ネイルサロン
高性能空気清浄機の原理
高性能空気清浄機の種類