プラスチックブロック

プラスチックブロックとは

プラスチックブロックとは、再生プラスチックを使用したブロック状の製品です。

プラスチックブロックは、一度使用したプラスチックをリサイクルしたもので環境に優しい素材です。コンクリートブロックの替わりに使われることが多く、コンクリートと比較して多くの特徴があります。

プラスチックブロックの特徴は、コンクリートに比べ軽く、割れにくいことです。また、耐水性に優れ木材と違い腐らない利点があります。主な用途は、物置の基礎、基礎の高さ調節、エアコン室外機の基礎、水場での足場などです。

プラスチックブロックの使用用途

1. 物置の基礎・調整材

屋外の基礎にコンクリートブロックを使用すると、環境条件が悪い場合ボロボロと崩れてきます。プラスチックブロックを使えば、紫外線に注意さえすれば、長期間の耐久性があります。

2. 倉庫の湿気対策

倉庫の床は、土間が多く、湿気で内部の収納品にかびが発生したり、収納品が錆びたりする恐れがあります。床面と機材の間にプラスチックブロックを挟むことにより、湿気を抑制して収納品の保護が可能です。保冷庫の場合は、ブロックで高くする効果は大きいと言えます。

3. 工場の台座に

室内にコンクリートブロックを使用すると、経年変化で細かい破片が飛び散ります。プラスチックブロックを台座などに使うと、細かい破片の発生がなく、安心です。特に、精密機械を扱う場合は、破片や粉末が内部に入る危険があります。

4. エアコン室外機の設置に

エアコンの室外機の台座に最適です。プラスチックブロックなら加工が可能なため、室外機とブロックをネジで固定できます。

5. 花壇の境界

コンクリートブロックよりも厚さの種類が多く、好みの花壇が容易に作れます。通常プラスチックブロックの厚さは、20,45,90mm程度です。

プラスチックブロックの原理

1. プラスチックのリサイクル

プラスチックのリサイクル法は、3つが使われています。マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルです。

マテリアルリサイクルは、廃プラスチックから新たなプラスチック製品を作る方法です。廃プラスチックを溶かして再びプラスチック原料ができます。この原料を再び成形することにより、製品が誕生します。プラスチックブロックはこの方法で製造された再生プラスチックです。

再生プラスチック製品の例は、作業着などの衣料品や、ペットボトル、洗剤などの容器から公園の遊具、ベンチなどです。

ケミカルリサイクルは、廃プラスチックを化学的に処理して炭化水素やガスなどに分解し、再利用する方法です。また、サーマルリサイクルは、廃プラスチックを燃やしてその時発生する熱を、エネルギーとして再び活用します。

2. プラスチックブロックの製造

プラスチックブロックの製造は、廃プラスチックの活用です。廃プラスチックから作られた再生ペレットを成形機に入れ、加熱溶融・成形します。プラスチックブロックに適した材質があるので選定してブロックの製造を行います。

プラスチックブロックの特徴

1. 軽量

同じ大きさのコンクリートブロックと比較して、20%以上軽量です。例えば、コンクリートブロックが約10kgに対し、プラスチックブロックは約7.5kgです。軽いので施工が効率的に行えます。

2. 耐水性良好

プラスチックブロックは耐水性に優れ、長時間水にさらされても耐久性があります。水場で使用しても劣化がありません。コンクリートブロックは、水により劣化して、ボロボロと崩れます。

3. 落下時の損傷小

落下した場合、コンクリートブロックは割れることが多いが、プラスチックブロックは割れません。衝撃に強いと言えます。また、コンクリートブロックが細かく割れると、破片や細かい粉末が対象物に悪く影響します。

4. 通気性

コンクリートブロックは通気性があり、プラスチックブロックは通気性がありません。使用場所によっては、プラスチックブロックは、気密性がないのが利点になります。