ニトロ

ニトロとは

ニトロ(英語:Nitro)は、有機化合物中に含まれる官能基の一つです。ニトロ基とも呼ばれます。R-NO2と表記されます。 広義には、硝酸エステル(R-ON2)も含まれます。

ニトログリセリン(示性式: C3H5(ONO2)3)やニトロセルロースと言った有機化合物は、硝酸エステル類に含まれます。 トルエン(示性式:C6H5CH3)のフェニル環にある水素を3個置換する事で、爆薬の原料であるトリニトロトルエン(示性式:C6H2CH3(ON2)3)となります。

トリニトロトルエンに関して、労働安全衛生法では、危険物・爆発性の物(施行令別表第1第1号)に該当し、労働基準法では、疾病化学物質(法第75条第2項、施行規則第35条別表第1の2第4号1)に該当します。 消防法では、第5類自己反応性物質、ニトロ化合物(法第2条第7項危険物別表第1・第5類)に該当しますが、PRTR法、毒劇物取締法には非該当です。

ニトロの使用用途

ニトロの主な用途としては、爆薬や医薬品が挙げられます。
ニトロ化合物には、血管を広げる血管弛緩作用があり、心筋部の血液不足により発生する狭心症発作に効果があります。そのためニトログリセリンは狭心症の薬(舌下錠)として用いられています。

また、ニトロ化合物は爆薬としても広く用いられています。
ノーベル賞を創設した、アルフレッド・ノーベルは、ニトロ化合物を安全に扱える爆薬として、ダイナマイトを発明しました。
他にも、ガンパウダーの火薬(無煙火薬)としてもニトロ化合物は用いられています。

参考文献
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/118-96-7.html

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