アンモニウム

アンモニウムとは

アンモニウムとは、NH4+という化学式で表される、他原子イオンです。アンモニウムイオンとも呼ばれます。

アンモニウムは、アンモニア(NH3)に水素イオンが結合することによって生成されます。アンモニアを水に溶かすと、一部のアンモニアは水溶液中でアンモニウムとなります。アンモニア水溶液中では、アンモニウムとして存在するものとアンモニアとして存在するものとの間で平衡状態が保たれます。

アンモニウムは、塩化物イオンや炭酸イオンなどとイオン結合して、塩化アンモニウムや炭酸アンモニウムなどの様々な塩を形成します。

アンモニウムの使用用途

動物が取り入れたアンモニアを体内で分解した時、アンモニウムが発生します。アンモニウムは動物にとっては毒素となるため、他の物質へと置き換えられ、やがて排出されます。
人間の場合、肝臓に存在する尿素回路という回路により、アンモニウムは尿素へ置き換えられます。尿素は腎臓へと運ばれた後、尿として排出されます。

動物が排出した尿素は微生物や植物の栄養源となります。こうしてアンモニウムは窒素源として生態系を循環しています。

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