アルドールとは
アルドールは、アルデヒド基とヒドロキシ基を同時に持つ化合物の総称です。アルドールは、2つのアルデヒドがアルドール反応を起こすことによって生成されます。
また、アルデヒド基とヒドロキシ基を同時に持つ物質の一つである3-ヒドロキシブタナールをアルドールと呼ぶ場合もあります。3-ヒドロキシブタナールはC4H8O2という化学式で表される有機化合物です。常温常圧で無色の液体です。
3-ヒドロキシブタナールはアセトアルデヒドのアルドール反応によって得られる、広義のアルドールにおける基本的な物質です。
アルドールの使用用途
3-ヒドロキシブタナールは、かつては睡眠薬などとして利用されていましたが、現在では使用されていません。
広義のアルドールは、二つの炭素原子をつなげる主な反応として知られている「アルドール反応」の生成物です。
アルドール反応とは、カルボニル化合物から生成するエノラートとケトンからヒドロキシカルボニル化合物が合成される反応のことです。2つの反応物が共にアルデヒドであった場合、合成される化合物はアルデヒド基とヒドロキシ基を両方持つことになります。つまり、アルデヒド同士のアルドール反応ではアルドールが生成されます。この性質は、「アルドール反応」という名前の由来となっています。