ゴム床とは
ゴム床とは、床表面を覆う部材として、ゴム床材を採用した床をいいます。ゴム床の施工方法には、タイル状もしくはシート状のゴム床材を敷き詰める方法や、弾性のあるウレタン樹脂系床材を床面に塗り付ける方法があります。タイル状のゴム床材が一般的ですが、シート状のものは、施工がしやすく、シートの境目に汚れがたまりにくいメリットがあります。
床材としては、PVC(ポリ塩化ビニル)製のものが広く利用されています。しかし、PVCに含まれる物質が、環境や健康に影響を及ぼすとして、PVCの使用を問題視する意見があります。その点、天然ゴムや合成ゴムを主原料とするゴム床材は、有害物質を含まないクリーンな床材として利用が広まっています。
ゴム床の使用用途
一般的なゴム床材の特徴は、機械的強度が高く、弾力性や耐衝撃性、耐摩耗性に優れているところです。
ゴム床材は、硬さや厚さもさまざまで、耐油性、抗菌など、特殊な機能を付加した製品もあります。使用環境に適したゴム床材を選択することにより、さまざまな施設でゴム床を採用することができます。
例えば硬質タイプのゴム床材を用いたゴム床は、スパイクシューズで歩くことの多い球場やゴルフ場クラブハウスでも採用できます。軟質タイプであれば、歩き心地が良く、消音性も高いので、集合住宅や福祉施設などに最適です。また、耐油性を備えたゴム床は、工場などにも採用できますし、抗菌タイプのものを食品工場や医療施設に採用すれば、施設内の安全性をより高められます。