土壌改良材とは
土壌改良材とは、農作物や園芸植物に適した土壌になるように、土壌の性質を改良する資材をいいます。
土壌用資材として肥料がありますが、肥料は、植物が必要とする栄養分を土壌に補給するのを目的としているのに対し、土壌改良材は、耕地として最適な土壌づくりを目的としています。ただし、肥料取締法上では肥料とされる資材であっても、土壌自体に作用する資材も含まれており、特にバーク堆肥や腐植酸質資材は、地力増進法上の土壌改良資材にも含まれています。
土壌改良材の使用用途
土壌の持つ性質は、物理的要素、化学的要素、生物的要素、これら3つの要素によっておおよそ決まります。土壌改良材の投入によって各要素を変化させ、作物に最適な性質の土壌をつくります。土壌改良材は、多種多様なため、土壌の状況に応じて、どの要素について改善が必要なのかを見極め、選択しなければなりません。
各要素の改善例と主な土壌改良材には、次のようなものがあります。
透水性や保水性、通気性などを改善する(物理的要素の改善):パーミライト、ベンナイトなど
保肥力の改善やph調整をする(化学的要素の改善):腐植酸質資材、石灰、ピートモスなど
微生物を利用して作物の生育を助けたり、土中の微生物環境を改善する(生物的要素):VA菌根菌資材など