清掃車

清掃車とは

清掃車

清掃車とは、一般にはゴミ取集車のことです。

ただし、路面清掃車、トンネル清掃車、路面清掃車、空港専用路面清掃車などを示すこともあります。清掃車は、1897年にイギリスで使用された自走式ゴミ収集車が世界初とされ、日本で現在の清掃車と同様の車両が使われ始めたのは、1960年代後半からと言われています。

正式名称は「塵芥車」で、別名は塵芥収集車、パッカー車、清掃車、集塵車などです。最新式の清掃車は、計量装置を装填し、ゴミの重量をおおむね正確に計量することが可能な車両もあります。

清掃車の使用用途

家庭ごみの収集には、小回りの利く2トン車が多く用いられていますが、事業所等では4トントラック車体を用いる大容量のものもあります。実積載量は、ごみの質による差はあるものの、2トン車の場合1トンから1.4トン程度です。

清掃車の用途は、ごみ収集の他にも、古紙回収業者がオフィスや町内会などから段ボールや新聞古紙などを回収したり、造園業者が剪定後に小枝の運搬用とするなど、積荷を限定して使用することもあります。清潔で快適な生活環境を保つため、日本のみならず世界中で活躍しています。

清掃車の構造

清掃車の構造は、主に排出板・操作パネル・汚水タンク・プレスプレート又は回転盤などで構成されます。また、事故や火災などが起きた場合に備え、後方カメラや緊急停止装置、消火器などの安全装置がついています。

清掃車の種類

清掃車は用途により使用するタイプが異なります。圧縮はプレス式・回転板式・ロータリー式の3つの形式があり、排出は押し出し式・ダンプ式の3つの形式があります。

1. ゴミの圧縮形式による分類

プレス式
投入口のゴミをプレスプレートで押しつぶし、次に押し込み板にてゴミを奥へと押し込みます。家庭ゴミはもちろん、家具や家電製品などの粗大ゴミまで収集することができます。

回転板式
投入口に置かれたゴミを回転板でかき込み、次に押し込み板でゴミを奥へ押し込みます。
プレス式に比べると圧縮力が弱いため、粗大ゴミの収集には向きませんが、家庭などからでる小さなゴミであれば収集可能で、小枝、木くず、繊維くずなどの収集に最適です。

ロータリー式
螺旋状のスクリューを備えた円柱型のドラムが回転し、ゴミを荷箱へと送ります。ドラムが回転し続けているため、連続でゴミを投入することが可能で、他のタイプより汚水が飛び散らないことや、シンプルな造りになっているため掃除がしやすいメリットがあります。
ただ、圧縮するパワーが弱く、積めるゴミの量も少ないため、使用されることが少ないです。

2. 排出形式による分類

押し出し式
注射器と同じ仕組みで、排出板を荷箱後方から前方へスライドさせゴミを押し出すタイプです。排出能力が高いため、荷箱にゴミを残すことなく排出できます。

ダンプ式
ダンプトラックと同じ仕組みで、荷箱をダンプアップさせ、ゴミを自然落下させ排出するタイプです。ただし、荷箱に小さなゴミが残ってしまう場合があるのがデメリットです。

清掃車のその他情報

清掃車の運転に必要な免許

清掃車の運転に特別な免許は必要なく、清掃車の重量に合わせた免許を取得しておけば運転することができます。普通免許を2017年3月11日までに取得している場合は、車種が2トン車で、総重量5トン未満、積載量3トン未満の車を運転できるため、普通免許だけでも運転することができます。

しかし、2017年3月12日以降に免許を取得している場合は、免許制度の改正により、普通免許では2トン車は運転できないため、3トン車まで運転できる準中型免許が必要です。また、清掃車の重量が重くなるにつれ、車両総重量が5トン以上11トン未満なら中型免許、11トン以上は大型免許が必要になります。

清掃車はほとんどがミッション車となっているため、オートマ限定免許では運転をすることができません。清掃車の仕事を考えている場合は、マニュアル免許を取得することをお勧めします。

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