ツールバッグとは
ツールバッグとは、電動工具やドライバーなどの小型工具、小物類を収納するための専用のバッグです。
腰道具に入りきらない工具類を収納しておくことで、必要なときにすぐ取り出せるだけでなく、腰道具に装備する工具の重さを軽減することもできます。
工具を収納するためのツールとして工具箱がありますが、重くて持ち運びにくいことから、頻繁に移動がある現場ではツールバッグが便利です。また、ソフトケースの素材のツールバッグであれば、現場にある施工用の材料や資材を傷めることがありません。
ツールバックの使用用途
ツールバックは工具などを現場に持ち運ぶ際に使用するだけでなく、使用後に工具をそのままバックに収納する際にも使用されることがあります。
搬送のたびに必要な工具を出し入れする手間を省いたり、必要な工具を忘れることを防止するためにあらかじめ決められた工具を入れて保管する用途もあります。
ツールバックの種類
ツールバックには整理しやすいように仕切りやチャックがついているものや、工具がきれいに収まる純正ツールバックがあります。純正のツールバックは電動工具や精密機器類などの高価なものや壊れやすい物を保管し移動する場合に用いられます。
ツールバックの大きさは腰に巻きドライバーやレンチなど比較的小物で頻繁に使用する工具を入れておき、現場でも着用できるような小さなポーチタイプから、ホイールの付いた大型のツールバックまで多種多様です。一般的には工具を工事現場の作業する場所の近くまで運ぶ際に使用する場合が多いです。
ツールバックに似た入れ物にツールボックスがありますが、ツールボックスは箱のため持ち運びが難しいので、長距離の持ち運びにはフレキシブルな布で出来ているツールバックの方が適しています。
ツールバッグの選び方
ツールバッグは、大きさ、機能性などさまざまなものがあるため、持ち運びをする頻度、開閉をする頻度などを考慮して作業環境に適したものを選びます。また、耐荷重量や工具類が飛び出さないような仕組み (ファスナーなど) があるかなどの安全性も確認します。以下にツールバッグを選ぶときのポイントをまとめます。
1. 大きさ
小さめでコンパクトタイプのツールバッグは、予備の工具の持ち運びがしやすいです。大きめのツールバッグは、持ち手が長い工具も簡単に入れることができます。
2. 素材
布製のものは、頑丈で耐久性があるため、頻繁に出し入れする工具を収納するのに便利です。ポリエステル素材のものは、撥水加工が可能なため、雨天時の屋外や濡れる可能性がある現場に適しています。革素材のものは、ナイフやキリのような鋭利な刃物がある工具、先端が尖っている工具を安全に収納することができます。
3. カバーの有無
カバーがあるものの場合、粉塵やほこりなどから工具類を守ることができます。またツールバッグ内部に汚れが付きにくく、掃除もしやすいです。カバーがないものの場合、工具類を取り出しやすい反面、粉塵がでるような現場には向いていません。
4. ポケット
ポケットの数が多く、さまざまな大きさのポケットがついている方が、たくさんの工具類、小物類が入ります。また、工具類の収納場所を決めておくことで、工具類の紛失を防ぐこともできます。
5. 持ち手のタイプ
トートタイプ、ショルダータイプ、リュックタイプ、キャリータイプなどさまざまなものがあります。またハンドルがついているものは、可動式がどうかも確認します。運搬時はハンドルがあった方が運びやすいです。対して作業中は、ハンドルがないほうが工具類を取り出しやすいです。
ツールバッグのその他情報
ツールバッグの使い方
ツールバッグを使用する前に切り傷やほつれ、変形している箇所がないか確認します。工具類を収納するときは、以下のことに注意します。
- 刃がある工具の場合は必ず刃を閉じ、刃部分が取り出し口に向かないように収納します。
- 電動工具類は誤作動を防ぐためにバッテリーを抜く、ロックをかけるなどしてから収納します。
- ツールバッグの耐荷重量以上のものを入れないようにし、ツールバッグから工具類が飛び出したり、溢れ出したりしていないか確認します。
- 火気や高熱が発生する電気工具の近くに置かないようにします。