ホースプライヤーとは
ホースプライヤーは、自動車や二輪車などのエンジン周りにおいて、ホース類の脱着作業に使用する工具です。ホース類に力を加えて無理に引き抜くと亀裂の原因になることから、工具を用いて適切に作業を実施します。
ホース類の外し方により、ホースリムーバープライヤー、ホースプーラープライヤーと呼ばれている工具もあります。
また接続部分における、スプリング式のホースクリップの取り外しに使用する工具を、ホースクリッププライヤーといいます。
ホースプライヤーの使い方
ホースプライヤーでホースを挟み込み、ホースを外します。
ホースリムーバープライヤー(ホースプーラープライヤー)を使用する場合は、ホースと金属パイプの間に差し込み、ハンドルを握るとホースが外れます。なお差し込む向きが決まっています。「HOSE」を表示されている方をゴムホース側に、「TUBE」と表示されている方を金属パイプ側に向けて使用します。
ホースクリッププライヤーは、ホースクリップを挟み込みハンドルを握ると、スプリングが緩みクリップを取り外せます。
いずれの作業においても、ホースが外れた時に中の液体が噴き出ないように、予め内部の液体を抜き取るなどの措置を講じた後に行います。
ホースプライヤーの選び方
ホースプライヤー、ホースリムーバープライヤー、ホースクリッププライヤーそれぞれの選び方について説明します。
- ホースプライヤー
ホースプライヤーは、使用可能なホースの直径が決まっています。ホースのサイズに合わせて選びます。複数のサイズのホースを扱う場合は、複数サイズのセットを準備しておくとよいでしょう。また奥まった箇所におけるホースの脱着が想定される場合は、全長の長いホースプライヤーを選択します。 - ホースリムーバープライヤー
製品により、使用可能なホースの直径が決まっています。例えばφ4〜10mmのように幅を持たせてあることから、ホースのサイズに当てはまるものを選びます。 - ホースクリッププライヤー
作業性を考慮して選びます。クリップの掴み易さでは、先端の爪が可動するタイプ、先端の掴み部分の面積が広いタイプ、先端の掴み部分に凹凸の歯が付いているタイプがあります。また奥まった箇所のクリップを脱着する場合は、全長の長いプライヤや、ワイヤーで操作行うワイヤータイプを選択します。