ピン釘とは
ピン釘(ピンネイル)は、シート状に並べられた状態で、ピンネイラ(ピン釘打機)に装填して使われる釘です。
一般的な釘との違いは、頭部がないことです。また軸径は0.6mmと針金のように細い見た目をしています。
ピン釘は、主に内装作業で使用されます。理由は、頭部がなく打ち込んだ後も釘痕が目立ちにくいため、美しく仕上げることができるためです。保持力が胴部の摩擦力のみで弱いため、ピン釘は接着剤と併用し、巾木や化粧剤の仮止めとして使われます。
ピン釘の使い方
打ち込み前の準備として、ピン釘(ピンネイル)は、ピンネイラ(ピン釘打機)のマガジン内に装填されます。ピンネイラの射出口を対象物に押し当ててトリガを引くと釘が発射されます。
使用時は、以下の点に注意して下さい。
- 打ち損じて釘がはね返ることがあるため、保護メガネの着用が必要です。
- 釘の誤発射を防ぐため、釘を装填する時、トリガはロックし、エアホースは外さなければなりません。
- 本体の故障を防ぐため、メーカー指定の釘を推奨します。
ピン釘の選び方
ピン釘(ピンネイル)選定のポイントは、釘を打ち込んだ後の仕上がりのイメージを考慮して、釘の色と長さを検討することです。
釘を打ち込む対象物に合わせて釘頭の色を選定することで釘が目立ちにくくなります。選定できる色の種類は、シロ、チャ、ライトベージュ、ダークベージュ(うす茶)、ライトキャメルがあります。
対象物の厚みに応じて釘の長さは選定する必要があります。釘の長さは12~55mmの幅広い範囲でラインナップされています。ピンネイラ(ピン釘打機)には充電式とエア式がありますが、ピン釘はどちらにも対応しています。ただし、充電式のピンネイラは、35mmより長い釘に対応していません。
ピン釘は、ピンネイラの製造メーカーから販売されています。各社の釘に数値上の差がなく別メーカーの本体に装填可能でも、釘と本体は、同一メーカー品にすることを推奨します。理由は、釘が詰まりやすく打ち込みが弱くなる懸念があるためです。