クリーンウェア

クリーンウェアとは

クリーンウェア

クリーンウェアとは、清浄度環境であるクリーンルーム内部で着用する衣服です。クリーンウェア内部に着用している衣類や人体から発生する塵や埃を外部へ放出させない為に着用します。
クリーンウェア自身から塵や埃を出さない機能性はもちろんの事、静電気の発生を抑える帯電防止性能、摩耗からの発塵を抑える耐摩耗性能などが要求されます。クリーンウェアには複数
のタイプがあり、クリーンルームの清浄度に合わせて使い分けられます。

クリーンウェアの使用用途

主に半導体など精密製品を製造するクリーンルームや、塵や埃の混入を嫌うフィルムの貼り合わせ工程などで用いられます。バイオテクノロジー分野でのバイオクリーンルームへの外部から
の浮遊微生物や細菌、バクテリア等の持ち込みを防ぐ為や、逆に人体への感染、付着防止の為にも着用します。 バイオクリーンルーム向けのクリーンウェアは滅菌済みのもので、ディスポー
ザブル(使い捨て)の製品が用いられます。 その他、発塵の多い環境で人体への汚染を防ぐ為にもディスポーザブルタイプが使われます。

クリーンウェアの原理

クリーンウェアはポリエステルを素材とした製品が多く、ディスポーザブル製品ではデュポン製のタイベック(高密度ポリエチレン)などがよく用いられます。 素材そのものの非発塵性や
衣服からの塵や埃を通さず適度な通気性をもち。帯電防止性能が高く、摩擦による発塵が少ない耐摩耗性能が要求されます。 縫製に使われる糸は同じくポリエステル製が多く、布地
断面からの発塵を低減する為にパイピング縫製、巻き縫い等の製法が用いられます。

デザインについては、作業時の動作で擦れる事の多いファスナーを身体正面より避ける為にサイドファスナー、斜めファスナーにしたり、全域ダウンフローのクリーンルーム向けにズボン
の裾が床向きにオープンとなっている裾開き等が考慮されます。

クリーンルームの清浄度クラスにより、クリーンウェアは次の様にタイプ分けされます。

  • クラス100000以下
    簡易的なクリーン対応として、上下セパレートタイプや白衣タイプのものが用いられます。フードの代わりに帽子で運用する事が多いです。
  • クラス1000~10000
    上下繋ぎタイプでフード一体型やフードセパレートタイプが用いられます。靴も専用のクリーンシューズを着用します。
  • クラス1~10
    上下繋ぎタイプで、場合によってはインナーもクリーンタイプを着用します。フードはフェイスシールド付きを用います。

参考文献
http://www.cic-lab.co.jp/950697355

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