カードエッジコネクタとは
カードエッジコネクタとは、エッジコネクタソケット側へ差し込めるように、ソケット側との接点を持たせたプリント基板の端部のことです。
エッジコネクトソケット自体は「スロット」と呼ばれ、カードエッジコネクタとスロットは凸と凹の関係になっているため、カードエッジコネクタはそれに適合するスロットと対の状態で使用します。
構造としては、プラスチックの箱状のもの片側または両側に多数のピンが並んでおり、ばねで押し付けることでスロットへ押し込むものになっています。
カードエッジコネクタの使用用途
カードエッジコネクタはスロット側とともに様々なサイズ展開がされています。
また、取り付ける側のスロットが1つあるだけで、複数のカードエッジコネクタを取り換えながらつけることが可能なので、コストが低く抑えられ共有できることがメリットとして挙げられます。耐久性も高いので家庭用の機器に使用されることも多いです。
最も身近な使用例はゲーム機のカセットカートリッジになります。カートリッジに同じカードエッジコネクタをつけていることによって1つのゲーム機器で複数のカセットを使用することが可能になります。
カードエッジコネクタの原理
カードエッジコネクタは、コネクタの1種ですが、構造的にはとても単純です。
カードエッジコネクタには色々な種類があり、その構造や使われる部品も色々ありますが、 基本的な構造はどれも同じで、多数のピンが並んでいる「コンタクト」部分とそれを固定する「ハウジング」部分、全体的な箱の役割を持つ「シェル」部分の3つで構成されています。
コンタクト部分は電気を通すピンがたくさん並んでおり、カードエッジコネクタをスロット側に押し付けた時にこのピンから電気が流れるようになっており、接触子の役割を果たしています。
一方で、ハウジングやシェルはコンタクトが組み込まれる本体部分という位置づけですので、通常絶縁体で作られています。これによって一般機器などのように素手で触るシーンが多いものでも漏電の心配がなく安全に使用できます。これらは、カードエッジコネクタの用途や種類に応じてさらに構造が複雑になることもあります。