パイプヒーターとは
パイプヒーターとは、抵抗発熱体を金属シース(パイプ)に入れ、通電させることでパイプを発熱させる装置のことです。
液体の中にパイプヒーターを投入することで、たとえ既存の加熱装置が付随していなくても、簡単に液体を加熱することができます。
U字や丸型、渦巻き型など様々な形状があり、液体との接触面を増やすことで効率的に液体を加熱します。
サイズや形状、発熱量などに多くの種類があり、用途に応じて適切なものを選択する必要があります。
パイプヒーターの使用用途
パイプヒーターは水などの液体に対して、容器を加工することなく素早く加熱したいときに使用されます。
例えば、湯沸かし機能の無い浴槽において水を加熱したり、実験用の液体試料を加熱したりすることも簡単にできます。
また冬場の屋外作業において、パイプヒーターを使用すれば簡単に湯を沸かすことができ、飲用などに使用できます。
液体に投げ入れるだけで加熱ができるため、試験、実験、仮設現場など、様々な場面で活用することができます。
パイプヒーターの原理
パイプヒーターの形状の多くはU字や丸型、渦巻き型などとなっており、液体との接触面を増やすことで熱伝導の効率を高めています。
パイプヒーターの多くはシース材料として銅を使用しているため高い熱伝導率を持ち、効率的に液体を加熱することができます。
シースの表面はニッケルメッキ仕上げされていることが多く、防錆などの対策もなされています。
ヒーターの幅はおよそ数cmから10 cm程度と小型であり、様々なサイズの容器に投入することができます。
発熱量としては数百ワットから数キロワットにまで及び、加熱したい液体の容積や種類に応じて選択することができます。
また容器の側面や底面に穴を開けることで、パッキンやナットを利用して固定することができるタイプもあります。
なお、使用時の注意点としては、液体と触れていないときの空焚きが挙げられます。
熱が周囲に伝達せずヒーターが異常加熱する恐れがあり、故障や火災などの原因となりうるため注意が必要です。
参考文献
https://sakaguchi-dennetsu.co.jp/lineup/heater/sheathheater_index/mizukanetu_pipe.html
https://www.monotaro.com/s/pages/productinfo/heater/
https://www.nippon-heater.co.jp/products/liquid/yhys/