配管部品とは
配管は流体をある場所(装置)から他の場所(装置)へ、輸送するための部品です。
配管は使用される環境、流体などを考慮して、その機能を満足するように、設計、制作、施工されます。
配管は内部流体の圧力に耐える強度が必要で、流体の圧力損失を抑え、目的の終点まで最適なルートを選択することが必要です。
配管には具体的に次のような装置、部品が用意されています。
- 管(パイプ)
- 管継手(フィッティング)
- 弁(バルブ)
- 配管支持装置(ハンガー・サポート)
配管部品の使用用途
配管部品には以下のような使用例があります。
- 上水道の配管
水道水は一般に、川や湖を水源として、水をせき止めたダムや水中に立てた取水塔から取水します。
配管はおもにダクタイル鋳鉄管やポリエチレン管などを使用します。 - 都市ガス用の配管
都市ガスは液化された状態(LNG)で原産地から輸入して、ガス製造工場で気化させます。
気化されたガスは高圧→中圧→低圧の順に調整されて、一般家庭に送り出されます。
高圧管は鋼管や合成樹脂鋼管、中圧管はポリエチレン管やダクタイル鋳鉄管、低圧感はPE管が主に使用されます。
配管部品の原理
配管部品それぞれの特徴を説明します。
- 管(パイプ)
管の材質は、金属、非金属、樹脂など多種多様で、現在も新しい材料の開発が進んでいます。
産業界では金属管が主流で、中でも鋼管が多く使われています。
強度が強く、劣化しにくい特性があり、さびやすい欠点があります。
鋳鉄管は衝撃弱くて脆い欠点がありますが、鋼より腐食しにくいので埋設配管でよく使われます。
非鉄金属は軽量の特性を活かして、航空機などで使用されます。 - 管継手(フィッティング)
管継手は用途により以下のように分けられます。
「流れ方向を変えるもの」(エルボなど)、「管のサイズを変化させるもの」(レジューサなど)、「流れを合流、分岐するもの」(ティなど)に分けられます。 - 弁(バルブ)
水道水の蛇口のように、「流れを止める」「流量を調整する」といった用途に使用します。 - 配管支持装置(ハンガー・サポート)
配管の重量を支えて、熱膨張を適切に逃がすために使用されます。
参考文献
https://haikanko.net/types-and-usage-of-iron-pipe-commonly-used