水道メーターとは
水道メーターとは、水道で使用した水量を記録していくメーターのことです。主に上水の使用水量を測定するのに使用されます。
水道メーターは主に水道使用料金の決定に使用されることが多いため、計量法による取り決めが適用されます。水道メーターを製作できるメーカーは、特定計量器製作場所として指定されたメーカーのみです。また、有効期限も定められており、期限を超過したメーターを料金決定に使用することが出来ません。
具体的な特定計量器製作場所は、経済産業省のホームページで確認することが出来ます。
水道メーターの使用用途
水道メーターの使用用途は、上水水道で使用される場合がほとんどです。
一般家庭の水道メーターは玄関口や地下等に設置されています。都道府県や市区町村に雇われた検針員が月一回以上の検診を行い、水道料金を決定されています。法人に対しての請求も同様に検針員が検診をすることで請求します。大口法人の場合は送水側と入水側両方で水道メーターを設置し、相互チェックがなされます。
料金が発生しない場合は、検定品以外の水道メーターを使用することもできます。特定計量器の指定を受けない水道メーターは、工場のライン管理等に使用されることがあります。
水道メーターの原理
水道メーターは、流量計の一種と言えます。
水道メーターとして最も多く使用されるのは、羽根車式の流量計です。水流によって羽根車が回転し、羽根車の回転数で数えることで流量を積算していきます。実際に羽根車を駆動させるため測定誤差が少なく、電気などの外部動力も必要としません。羽根車式は、羽根車を内蔵しなければならないため、測定流体に固形物等を含むスラリーである場合は故障の原因になります。上水は不純物がほとんど入らないため、羽根車式に適していると言えます。
また、水道水は導電性の為、電磁流量計を使用することもできます。設置場所や口径によっては、電磁流量計が使用されることもあります。電磁流量計は、流体の流れ方向に対して垂直に電磁力を加えることで、発生する起電力を測定する流量計です。外部電源が必要とされますが、水道メーターの特性上有効期限が定められているため、有効期限を満足するだけの電池を付属する場合が多いです。
参考文献
経済産業省 計量制度の概要 https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/techno_infra/10_gaiyou.html