スコヤ

スコヤとは

スコヤ

スコヤは、金属製でL字形をしている直角の精度を確認するための工具です。似た工具に指矩(さしがね:指金とも記載します)が有りますが、これらは明確に区別されています。スコヤは直角の短辺側に厚みが有り土台となっています。土台部分を平面に密着させて精度の確認を行います。いっぽう指矩は縦横の両辺とも薄い金属板でできており、いわゆる直角のスケールです。直角を確認する場合は、基準となる面への接触がスコヤは正確ですが指矩はあいまいです。

スコヤの使用用途

スコヤは、直角の測定や寸法の測定で使用されます。金属や木材など、加工時の直角の確認やケガキ、炭付けをする際に用いられます。スコヤにはいくつかの種類に分かれていますが、台付きスコヤは直角の短辺側に幅のある台がついている為、自立することができます。床やベースとなる部分に台を置くことで、部品や家具が直角であるかを確認できるとともに、正確に直角な位置にケガキや墨入れをする事が可能です。また、電動工具の刃が直角に取りついているかどうかの確認に使用する事もできます。

スコヤの特徴

スコヤを代表的な種類別に特徴を説明します。

  • 台付きスコヤ/完全スコヤ/平型スコヤ
    いずれもL型形状をしており、直角であるかどうかの測定に使用します。台付きスコヤ/完全スコヤは短辺が厚みのある台になっているのに対して、平型スコヤは短辺、長編とも同じ厚みで構成されています。
  • マイティスコヤ
    L字型形状をしており台付きスコヤと見た目が変わらないように見えますが、台の長辺とつながる部分の端に45°の角度がついています。直角であるかどうかの測定に加え、45°の角度でのケガキ線や墨付けが可能です。
  • 止型スコヤ
    台形形状をしており4つの内角はそれぞれ45°、135°、90°、90°で作られています。台形の短辺が台になっているものや、長辺が台になっているものが有ります。45°と90°の正確な測定やケガキ、墨付けが可能です。
  • 自由スコヤ
    2つの板をねじでつないでいるスコヤです。ねじを緩めると2つの板が自由な位置に回転しますので、任意の角度で止めることができます。図面の角度に合わせたり、現物の角度に合わせたりすることで、角度をうつす目的で使用されます。
  • プロトラクタ
    自由スコヤの一種です。プロトラクタ(PROTRACTOR) は、分度器という意味です。分度器の中心を回転中心として2枚の板が構成されていますので、目的の角度の測定やケガキ、墨付けが可能です。

参考文献
https://www.monotaro.com/s/pages/cocomite/103/

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