つまみねじ

つまみねじとは

つまみねじ

つまみねじとは、ドライバーなどの工具を使用することなく、手で締めたり緩めたりすることを目的としているねじ類のことです。手で締めるため、頭の部分は大きくそして指がかかりやすい形状であることが特徴です。

つまみねじは、繰り返し付けたり外したりする場所に最適なねじですが、その都度人の手で締め付けるため、ねじを締めつける力が一定とはなりません。どのような人が付け外しを行うのか、締め付けが弱い場合の影響は無いか、などを想定しておく必要が有ります。

つまみねじの使用用途

つまみねじは、おねじ・めねじの両タイプとも有ります。前述しましたように使い勝手の良さから事務機器、家庭用品、家具、産業用機器、組み立て冶具、加工用冶具、など色々な分野で使用されています。家庭では電化機器の電池を入れ替える部分のフタ、三脚のカメラを固定する部分、スマホスタンドなどで使用されています。産業用機器では、搬送部で搬送物が詰まった時にユーザーが取り外すカバー、ガイド、UNIT類などの固定に使われています。また、加工や組み立てを行う現場の冶具では、部品の固定用としても使用されます。

つまみねじの原理

製品につまみねじが付いていると、使用しているユーザーに対して直感的に「外しても良い部分」と理解してもらう事ができます。付け外しが簡単にでき、かつ指し示す効果も併せ持っているのが特徴です。逆に付け外ししない部分(又は外してはいけない部分)には、組立性が良いからという理由でつまみねじを使う事は有りません。

多くのつまみねじは、ねじ部は金属製です。つまみの部分は樹脂製、金属製いずれもありますが、樹脂製の場合は射出成型によりデザインの幅が広がります。より握りやすい形に工夫しているものが多いと言えるでしょう。また、金属・樹脂によらず単に円形のつまみねじもありますが、その場合は必ずと言っていいほど外周部にローレット(ギザギザの形状)が付いています。これは、指がつまみ部分に引っかかりやすいよう考慮されている為です。

つまみねじを使用する設計を行う時に注意が必要な内容としては、部品の重量や振動を考慮してつまみねじで十分な強度がある事、手で回すための十分なスペースが有る事、つまみねじの落下を想定しても問題が無いこと、などがあげられます。

参考文献
https://www.tsurugacorp.co.jp/special/tsumami.html
https://e-neji.info/%E3%83%8E%E3%83%96%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%88%E3%81%A8%E3%81%AF

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