パーツキャビネット

パーツキャビネットとは

パーツキャビネットとは、整理に便利な収納ツールのことです。

主にネジ、ナット、ヒューズ、内張りクリップ、電子部品などの収納に用いられます。据え置きタイプで引き出しを多数有するため、種類によって分類可能です。プラスチック製で軽く、重ねて増設したり壁に掛けて使用することができます。

素材にポリプロピレンを使用したプラスチック製のパーツキャビネットが多いですが、耐久性が心配な場合にはスチール製が適しています。スチール製は非常に耐久性が高くて壊れにくいですが、重いため移動には向いていません。素材がポリプロピレンでも、本体、バックル、蓋のような各種部品を別々に成型して耐衝撃性や耐久性を高めている製品もあります。

パーツキャビネットの使用用途

パーツキャビネットは、ネジ、ボルト、ビーズのような小型部品の収納に使用します。ケース内を板やボックスで細かく仕切れば、部品をタイプ別やサイズ別で収納可能です。すぐに必要な部品を見つけられ、部品の紛失を防ぐことができます。

形状や大きさが幅広いため、収納量や使い勝手を考慮して用途や使用シーンに合ったものを選びます。ケース内で細かく分類できる仕切板も役立ちます。持ち運びが便利なコンパクトなサイズはパーツケースと呼ばれており、持ち手が付いていて運びやすいです。

ただし収納できる量は限られ、容量の面でキャビネット型には劣ります。持ち手型はロックが緩いと持ち運びの際にこぼれ落ちる可能性もあるため、ロックがかかっているか確認が必要です。

パーツキャビネットの性質

プラスチック製の引き出し付きスチールキャビネットには、亜鉛メッキ鋼合金板にパウダーコーティングが施されています。傷防止塗装が施されていて、キャビネットの角は丸みを帯び、安全性や耐久性に優れています。

引き出しはアクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂 (ABS) 製やポリスチレン (PS) 製などで、付属のラベルを用いると部品が整理しやすいです。あらゆるニーズに対応するために豊富なサイズと引き出しの組み合わせが存在します。

パーツキャビネットの種類

1. 引出しタイプ

引出しタイプは複数のパーツケースをキャビネットに収納して使用します。キャビネットのサイズによって大容量を収納でき、キャスターベースを取り付ければ運搬が可能です。

2. ポケットタイプ

ポケットタイプはボックスコンテナを用いたパーツケースで、前面に開閉できる蓋が付いている種類やボックスコンテナを前倒しすると開閉できるタイプなどがあります。外部へ持ち運ぶために取っ手が付いたアタッシュケースのような形のタイプや腰のベルトに取り付けるミニケースもあり、収納する部品や設置する場所を考えて選択可能です。

パーツキャビネットの構造

パーツキャビネットには種類ごとに構造が異なります。

仕切り板や仕切りボックスを取り外しできる製品は、部品のサイズに応じてスペースのカスタマイズが容易です。細かい部品と大きい工具を一緒に収納する場合や定期的にトレー内の模様替えをする際に適しています。

ケース全体を1つの蓋でカバーしているタイプはそれぞれの仕切りボックスの蓋を外す際に手間取らず、スムーズに作業を進められます。ただし蓋を閉めたときに仕切りと蓋の隙間がなくなるか確認が必要です。隙間がなければ逆さにした場合に部品が混ざりにくく、安心して携帯や保管ができます。

蓋が個別のタイプはケース内の仕切りボックスのそれぞれに蓋が付いていて、ケース内で部品が散乱する可能性がありません。移動する機会が多い場合に向いており、蓋にラベルを貼ると細かい部品などを分類して収納でき、部品の判別がしやすいです。

パーツキャビネットの選び方

細かいネジやネイルのデコパーツのように収納する部品が小さい場合には、仕切りが多いタイプが適しています。種類や色別などに細かく分類可能ですぐに欲しい部品を取り出してスムーズに作業を進められます。

手持ちの部品の種類よりも仕切りの数が多いものを選択すれば、部品が増えた場合にも対応可能です。仕切り板を追加で購入できる製品もあります。

一緒に工具を収納できるDIY用のものもあり、大型の工具を収納する際にはツールボックスタイプが適しています。仕切り付きのトレーや深型のボックスのように収納スペースを複数もつ種類が多いです。ケース内に大きさの違う仕切りボックスを搭載したタイプや自由に仕切りを取り外せる種類なども工具の収納に向いています。

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