テーブルアジャスター

監修:株式会社ティ・カトウ

テーブルアジャスターとは

テーブルアジャスター

テーブルアジャスターとは、テーブルの脚の先にとりつけて、テーブルのがたつきを防ぐための器具です。

多くの場合はテーブルの脚にあらかじめ取り付けられており、床面の微妙な段差に対してネジを回すようにアジャスタの高さを調整して、机のがたつきを解消します。

床面の微妙ながたつきを調整する以外にも、段差のある床面や傾斜のある床面においてテーブルを水平にし安定させるためにも使用されます。

テーブルアジャスターの使用用途

テーブルアジャスターは、テーブルの他、椅子やベッド、デスクやサイドテーブルなどにも使われています。またその他の家具や本棚などでも使用する場合があります。

テーブルアジャスターの主な使用目的は、高さ調整とガタつき防止です。高さ調整は、家具の高さを自分の好みや使いやすさに合わせて変えることができます。ガタつき防止は、床面の凹凸や家具の脚の長さの違いによる不安定さを解消することができます。

また、振動を発生する機械において、その機械から床に伝わる振動を低減させる目的で使用される場合もあります。精密機器を乗せるテーブルの等のために、防振性を持ったアジャスターを使用することもあります。

テーブルアジャスターの原理

テーブルアジャスターの基本構造は、テーブルに接合させる部分がボルトになっており、テーブルの脚の底にあるネジ穴にボルトをねじ込むようになっています。ボルトを回す量を調整して、それぞれの脚の長さを揃えて、テーブルのがたつきを解消します。

木製の家具などで、テーブルアジャスターが付いていないものにテーブルアジャスターを使用する場合には、ドリルを使って穴をあけてからテーブルアジャスターを取り付けます。

テーブルアジャスタの床面側にはゴムや樹脂がついていて、床からの振動を吸収しテーブルが滑るのを防いでいます。

自動調節機能付きのテーブルアジャスターは、複数の脚をもったテーブルで、1脚または2脚の脚の長さや設置した場所の床の高さが揃わないことで発生するテーブルのがたつきを自動的に解消します。

テーブルアジャスターを装着したテーブルを床面に置くと、自動調節機能付きのテーブルアジャスターがテーブルの重さを感知し、約10秒のうちにテーブルを水平に安定して保てるようになります。

テーブルアジャスターの種類

テーブルアジャスターには最初からテーブルについているものと、後から付け替えるものがあります。

最初からついているものは、アジャスターボルトと呼ばれる部品で、テーブルの脚の先端にあるネジを回して高さを調整します。このように、最初からテーブルに付属しているテーブルアジャスターは比較的構造が簡単なものが多いです。

それに対して、後付けで購入するテーブルアジャスタには、付加機能を持ったものが多くあります。例えば、自動的にテーブルの高さを調整する機構を持っていたり、床から伝わる振動を吸収する機能を持ったもの、床に固定するための金具と一体になったもの等があります。

また、リビング用にアジャスターのボルト部に木製のカバーを付けたものなど、装飾性を考慮したテーブルアジャスターも販売されています。

テーブルアジャスターの選び方

テーブルアジャスターを選択する際には、レストランなどのテーブルでは、テーブルのがたつきを抑える能力を第一に、外観も考慮して選択することが大切です。

工場設備を乗せる台も含めて広範囲な用途におけるテーブルアジャスターの選択においては、耐荷重を始めとした仕様面の検討を行います。

1. アジャスターの種類

アジャスターには、ボールタイプ、円筒タイプ、角型タイプなどの形状があります。それぞれに特徴や用途が異なるため適切なものを選ぶ必要があります。例えば、ボールタイプは床面の傾斜に対応できますが、耐荷重性は低くなります。円筒タイプは耐荷重性は高いですが、床面の傾斜に対応できません。

2. アジャスターのサイズ

アジャスターには、ねじ径や全長、調整幅などのサイズがあります。これらのサイズは、テーブルの脚や穴のサイズと合わせる必要があります。また、調整幅は、床面の段差やテーブルの高さに応じて選ぶ必要があります。

3. アジャスターの材質

アジャスターには、ステンレス鋼や鉄などの金属や、樹脂などの非金属が使用されています。材質は耐久性や耐食性、耐熱性などの性能に影響します。例えば、ステンレス鋼は耐食性や耐熱性が高いですが、重量が重くなります。樹脂は軽量で安価ですが、強度や耐熱性はステンレス鋼に比べると劣ります。

本記事はテーブルアジャスターを製造・販売する株式会社ティ・カトウ様に監修を頂きました。

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