スイッチボックス

スイッチボックスとは

スイッチボックス

スイッチボックス (英: switch box) とは、電気用品を操作する箱状の部品です。

壁に取り付けられたスイッチが良く見かけられ、埋込み型又は露出型のスイッチボックスに取付けられています。配線はボックスの内部で接続されます。

その他、コンセントもスイッチと同じボックスにも取付けが可能です。電線が壁の外に配線されている場合は、露出型スイッチボックスを使います。この場合、スイッチボックスは外部に取付けられているので、丈夫な鋼製が多く用いられます。

スイッチボックスの使用用途

スイッチボックスの主な用途は、スイッチ・コンセント等の配線器具の取付けです。ボックスの内側で電線とスイッチの接続を行い、複数のスイッチやコンセントを取り付けるため、連用枠を固定できます。スイッチ用もコンセント用も使用するボックスは同じです。

スイッチボックスは設置する建物により、適したタイプを使用します。木造建物用、コンクリート壁用などがあり、厚さや材質もさまざまです。

スイッチボックスの原理

スイッチボックスは、設置する建物が木造かコンクリートか、外部か内部か、埋め込みか露出か、などにより仕組みが異なります。木造建屋に埋め込む場合は、間柱・壁などに取付けが容易な構造で、密閉性はそれほど必要がありません。

工事の途中でボックスの取付けを行い、内装ができた時点で配線接続します。ボックスの位置を確認するために、ボックスにアルミ箔などを付けたタイプでは、壁面から探傷器を使うことも可能です。

コンクリートに埋め込む場合は、厚い鋼板製のボックスを主に使用します。コンクリートが侵入しないようなシール構造です。露出型のスイッチボックスは、ボックスが外部に露出するため金属製が主流です。

鋼板製と樹脂製があり、電線管を接続するため1方出と2方出があります。また、ボックス部が露出し、耐環境性が必要な場合があるので、材質に注意が必要です。

スイッチボックスの種類

スイッチボックスは、大きく分けると、埋込み型、露出型、特殊型があります。

1. 埋込み型

埋込み型ボックスは、壁などに埋め込むタイプで、木造家屋用、真壁用、コンクリート用などがあります。ボックスの深さにより、浅型、深型があります。一般用は深さが44mmと54mm、コンクリート用は44,54,75,90,100mm、真壁用は30,32,36mmです。

ボックスの横幅は使用するスイッチの数により変わり、1個用から通常6個用まであります。材質は鋼板と樹脂を使用する場合が多いです。鋼板製のボックスの表面仕上げは、電気亜鉛めっきと電着塗装があります。

2. 露出型

露出型ボックスは、後付けで多く使用されます。主要部の材料は、鋼板、鋳鉄、合金ダイキャスト、樹脂などです。ボックスの深さは、40mmと50mmです。横幅の寸法は、スイッチの数が、1個用、2個用、3個用などで変わります。

電線は、ボックスの電線管接続口に取り付けた電線管からボックス内に入れます。電線管は、内径14,16,22mmが多く使われます。接続口は、配線モール用、ビニール電線管用、合成樹脂製可動管用の種類があります。

3. 特殊型

露出型で特殊な用途のスイッチボックスがあります。具体的には、移動式のスイッチボックス、操作スイッチボックス、分電スイッチボックスなどです。移動式のスイッチボックスは、使用する機械の近くでケーブル接続し、非常停止や起動ボタンを備えており、多くは照光式のボタンです。

難燃性と強度の高いポリカーボネート樹脂製や鋼板製のボックスで、防水性にも配慮し、防水保護等級がIP65の製品もあります。また、操作スイッチボックスと称するものもあり、これは機械を操作するスイッチをまとめて手持ちサイズのボックスに収納したものです。

分電スイッチボックスは、変換器などにAC100VやDC24Vを供給する警報ヒューズ付きのものです。5ch用や10ch用があり、各計器毎に電源を供給し、ヒューズが切れた場合には警報出力が可能です。

参考文献
https://jp.misumi-ec.com/vona2/el_control/E1100000000/E1107000000/E1107170000/
https://www.monotaro.com/s/q-%98I%8Fo%83X%83C%83b%83%60%83%7B%83b%83N%83X/
https://lan-kouji.com/contents40/08/

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