銅ペースト

銅ペーストとは

銅ペーストとは、微細な銅粒子を液体に分散させたペースト状の材料です。

銅ペーストは、銅粒子、担体、添加剤から構成されており、銅粒子が担体中に均一に分散されていることで、電気や熱を効率的に伝導します。添加剤は、ペーストの安定性や粘度などを調整します。活用場所は多岐にわたり、電子機器では電子回路やケーブル、建築・土木分野では防水材や防錆塗料、医療機器、化粧品などでも使用されています。製造工程では、銅粒子を細かく粉砕し、担体と混合して分散させ、最後に添加剤を加えてペースト状にします。

銅ペーストの特徴として、高い電気伝導性、熱伝導性、耐熱性が挙げられます。また、耐候性や抗菌性を持つものもありますが、引火性や皮膚刺激性があるため、取り扱いには注意が必要です。

カラーペースト

カラーペーストとは

カラーペーストとは、顔料や染料を樹脂や油などの担体に分散させたペースト状の着色剤です。

カラーペーストは、美術・工芸、化粧品、食品、プラスチック、テキスタイル、印刷などの幅広い分野で利用されています。主な構成要素は、顔料や染料、担体、添加剤です。顔料や染料は色を発現し、担体はこれらを均一に分散させてペースト状にし、添加剤はペーストの粘度や分散性を調整します。製造工程では、顔料や染料を細かく粉砕し、担体と混合して分散させ、最後に添加剤を加えてペースト状にします。

カラーペーストの特徴として、多彩な色の表現が可能であり、様々な素材に容易に着色できることが挙げられます。保存性が高く、種類も豊富ですが、透明性の低いものや耐光性、耐熱性が低いものもあります。

アルミニウムペースト

アルミニウムペーストとは

アルミニウムペーストとは、微細なアルミニウム粒子を液体に分散させたペースト状の材料です。

アルミニウムペーストは、金属塗料や防錆塗料、プラスチックコーティングなどの塗料・コーティング分野で幅広く使用されています。また、印刷業界ではインクや壁紙、ラベルなどにも利用されています。さらに、化粧品、爆薬、熱交換材などの他の分野でも活用されています。

アルミニウムペーストは、アルミニウム粒子、担体、添加剤から構成されています。アルミニウム粒子は光を反射して金属光沢を生み出し、担体に均一に分散されています。添加剤はペーストの安定性や粘度を調整します。製造工程では、アルミニウム粒子を細かく粉砕し、担体と混合して分散させ、最後に添加剤を加えてペースト状にします。

ホットメルト接着剤スティック

ホットメルト接着剤スティックとは

ホットメルト接着剤スティックとは、熱を加えることで溶け、冷却後に固まることで接着する接着剤です。

ホットメルト接着剤スティックは、プラスチック製の棒状の材料であり、熱を加えることによって溶解し、接着する対象物の間に挟んで固めることで、素早く強力な結合を実現します。ホットメルト接着剤は速乾性があり、作業性に優れているため、工業製品の製造から手工芸品、家庭での簡易修理に至るまで幅広く利用されています。

ホットメルト接着剤スティックの主成分は、エチレン・ビニールアセテート (EVA) 、ポリオレフィン、ポリアミドなどです。これらの成分は高い接着力を持ちながらも、使用後の取り扱いが容易であることが特徴です。

液体接着剤

液体接着剤とは

液体接着剤とは、液体状で塗布される接着剤です。

液体接着剤は、家庭、オフィス、工場など幅広い分野で利用されています。代表的な種類には瞬間接着剤、ビニル系接着剤、ゴム系接着剤などがあります。液体接着剤は、樹脂、溶剤、添加剤から構成されています。樹脂と溶剤が混合され、塗布後に溶剤が蒸発し、樹脂が固化して接着力が生じます。添加剤は接着剤の性能を向上させます。

家庭では家具の修理や文房具の修理、オフィスでは書類の接着やラベル貼り付け、工業では電子部品やプラスチック部品の接着に使用されます。また、医療用接着剤や模型製作、DIYなどの場面でも利用されています。液体接着剤のメリットは、手軽に使用できることや様々な素材に使用可能なこと、豊富な種類があること、比較的安価であることです。

隠し接着剤

隠し接着剤とは

隠し接着剤とは、目立たない接着痕と美しい仕上がりを実現するために開発された接着剤です。

隠し接着剤は、樹脂が接着の主体となり、溶剤は樹脂を溶解し、接着剤を塗布した後に蒸発します。そして、溶剤が蒸発することで樹脂が固化し、接着力が発揮されます。添加剤は、接着剤の性能を向上させます。

家具、工芸品、精密機器などさまざまな場所で隠し接着剤が利用されています。家具ではテーブルや椅子、工芸品では陶器や木工品、精密機器ではカメラやスマートフォンなどに使われています。隠し接着剤の特徴は、接着痕が目立たないことや透明性があり、美しい仕上がりを実現できることです。また、様々な素材に使用でき、強力な接着力を持っています。

魚膠

魚膠とは

魚膠とは、魚の骨や皮から抽出される天然由来の接着剤です。

中国を始めとする古代からの伝統的な接着剤として知られています。魚膠の主要成分には、魚の骨や皮に含まれるコラーゲンが含まれます。このコラーゲンは熱を加えることでゼラチンに変化し、接着性を発揮します。さらに、カルシウムやリンなどのミネラルが硬化を促進し、接着剤としての機能を補完します。

魚膠は、伝統工芸から楽器製作、食品加工、医療用接着剤など、幅広い分野で活用されています。天然由来であるため安全性が高く、強力な接着力を持ち、透明性があり美しい仕上がりを実現します。また、生分解性があり環境に優しい点も特筆されます。

カゼイン接着剤

カゼイン接着剤とは

カゼイン接着剤とは、牛乳に含まれるカゼインというタンパク質を主成分とする天然由来の接着剤です。

古くから木工、製紙、食品包装などの様々な分野で使用されており、最近では、安全性と環境に対する優しさから、さらなる活用が進んでいます。カゼインとアルカリ、ホルムアルデヒドという成分から成り立っています。カゼインはアルカリ溶液中で溶解し、乾燥すると硬化して接着力を発揮します。ホルムアルデヒドは、カゼイン分子間の架橋を形成し、硬化を促進します。

カゼイン接着剤は、木工、製紙、食品包装など、様々な場所で活用されています。特徴は、天然由来で安全性が高く、生分解性があり、環境への負荷が少ないことです。また、強力な接着力や水性での扱いやすさもメリットとして挙げられます。

骨膠

骨膠とは

骨膠とは、動物の骨を煮込んで抽出した天然由来の接着剤または医薬品です。

主要な成分は、コラーゲン、ゼラチン、ミネラルで構成されています。コラーゲンは加熱処理によってゼラチンとなり、接着性を持つようになります。ミネラルは、接着性を高め、硬化を促進します。接着剤としての骨膠は、水で溶かして塗布し、乾燥させることで接着が実現します。医薬品としての利用では、精製された骨膠を加工し、カプセルなどに使用され、体内で溶け出して効果を発揮します。

骨膠の特徴として、天然由来でありながら強力な接着力を持ち、木材との相性が良く、衝撃にも強いという点が挙げられます。また、医薬品としては生分解性であり、体内に吸収されるため、止血効果や組織再生促進効果が期待されます。

表面保護フィルム

表面保護フィルムとは

表面保護フィルムとは、素材の表面を傷、汚れ、塵、水分などから保護するために使用される薄いフィルムです。

主にプラスチック、金属、ガラス、塗装面などの保護に用いられ、製品の製造、輸送、保管、設置の各段階で表面を保護します。このフィルムは、透明性、粘着力、耐久性、取り外しやすさなど、用途に応じた様々な特性を持っています。

表面保護フィルムは、自己粘着性のものと非粘着性のものがあります。自己粘着性フィルムは、表面に直接貼り付けることができ、使用後も簡単に剥がすことができます。これは、特にデリケートな表面や、傷がつきやすい素材の保護に適しています。非粘着性フィルムは主に、物理的なバリアとしての役割を果たし、製品を包み込む形で使用されます。