電子安定器

電子安定器とは

電子安定器 (英: Electronic Ballasts) とは、放電ランプを点灯するための半導体を用いた装置です。

蛍光灯やLED照明などの光源を制御するために使用され、電力の供給を安定化させることで光源の明るさや点灯の安定性を確保します。蛍光ランプなど放電現象を利用した光源は白熱電球とは異なり、直接電源に接続しただけでは正常な点灯ができません。

放電現象は本来不安定なので、安定させるためには電子安定器が不可欠です。さらに、電子安定器は周波数を高速にスイッチングすることで光源の点滅を防ぎ、効率的な光の利用を実現します。電力を安定させて光の明るさや点灯をコントロールすることによって、省エネルギーへの貢献や環境へ配慮できる装置です。

ドラッグチェーン

ドラッグチェーンとは

ドラッグチェーン (英: Drag Chains) とは、ベルトコンベアなどの移動する自動機械に接続された電気ケーブルおよび油圧または空気圧ホースに使われる保護材です。

ケーブルやホースの摩耗やストレスを軽減し、絡み合いを防ぐ効果が期待できます。素材は強化ナイロンが一般的で、低温耐性や摩耗耐性、耐食性があります。機械の往復運動に適している内蔵ケーブルやチューブ、パイプ、水道管などの牽引・保護が主な役割です。

ドラッグチェーンは、CNC工作機械や電子機器、消防機械、石造機械など幅広い産業で活用されています。

蒸気過熱器

蒸気過熱器とは

蒸気過熱器 (英: Desuperheaters) とは、ボイラーで発生させた上記をさらに過熱し、高温の過熱蒸気とする装置です。

長い鋼管と管寄から構成されています。内側を蒸気が流れ、外側から燃焼ガスで加熱される仕組みです。過熱蒸気の消費量が多い場合は、燃料ガスの過熱により熱源を得るのが一般的です。一方で、消費量が少ない場所や燃料を確保するのが難しい場所においては、電気による加熱で過熱蒸気をつくります。

蒸気温度を約400℃以上に高めるときは、熱処理による高い機械的強度と靭性のあるクロムモリブデン鋼などの特殊鋼管を使用します。蒸気過熱器で作られた過熱蒸気は、水滴が発生しにくいのが特徴です。厳しい衛星度が求められる製品を乾燥させるのにも、水滴が付着しにくくなります。

デモジュレータ

デモジュレータとは

デモジュレータとは、伝送のために変調されたデータを復元するための装置です。

変調は主に搬送波の振幅・周波数・位相を変化させることで行われ、デモジュレータは変調されたデータから搬送波を取り除き、元のデータに復調します。

A/Dコンバータ (ADC) ・D/Aコンバータ (DAC) を含むモジュレータとデモジュレータを備えた機器をモデムと言い、電話回線などを経由する伝送に利用されています。ADC・DACによるアナログ信号とデジタル信号の間での相互の変換・復元とモジュレータ・デモジュレータによる変調・復調は本来別のものですが、同時に利用されまとめてモジュレータ・デモジュレータと呼ばれることが多いため、よく混同されています。

コンベアオーブン

コンベアオーブンとは

コンベアオーブンとは、トンネル状の中に耐熱コンベアを設置したオーブンです。

コンベアの速さや炉内の温度を調整することにより、対象物に合った加熱・乾燥を行います。入口と出口が異なり、通過する間に加熱・乾燥するしくみであることから、ひとつひとつの完成を待たず次々に食材を投入できることが特長です。トンネル部分の長さやコンベアの数など多様な機材が販売され、加熱方式としては主に遠赤外線を使用するものと熱風のジェット噴射を行うものに分けられます。

調理用のものは、大量生産を行う食品工場や大規模な厨房で利用されています。印刷業界やレジン・銀等の加工でも同様のしくみのものが乾燥・硬化のために利用され、「コンベア乾燥機」や「コンベア式硬化装置」などの名称も使用されています。

オーディオコーデック

オーディオコーデックとは

オーディオコーデックとは、音声データを圧縮したり元に戻したりする機能を持つソフトウェアです。圧縮 (エンコード) と復元 (デコード) の両方の機能を持つものと、どちらか一方の機能を持つものがあります。

圧縮の際の符号化方法には、よく知られたMP3をはじめ、Bluetooth伝送に特化したSBCやハイレゾ音源として使われるFLACなど、様々な種類があります。各符号化方法は、可逆であるか不可逆であるか、データ量をどの程度圧縮可能であるかがそれぞれ異なります。

なお、一部の分野では、音声をアナログ信号からデジタル信号へ変換したり、復元したりするハードウェアや部品、回路等をオーディオコーデックと呼びます。A/Dコンバータ・D/Aコンバータとも言います。

環境光センサー

環境光センサーとは

環境光センサーとは、デバイス等の周辺環境の光の状況を測定するセンサーです。

一般には照度センサーや明るさセンサーとも呼ばれ、携帯端末やパソコンの自動明るさ調整機能、デジタルカメラのホワイトバランス機能によく使われています。

環境光センサーは、フォトトランジスタやフォトダイオードなどの受光子となる変換素子を持ち、入射光を電流に変換し、照度に該当する電流を流します。フォトダイオードのほうが得られる電流が小さいため、多くはアンプを用い、増幅させて計測します。環境光センサーの性能は、色温度の変化に左右されないことや、計測可能距離の大きさ、伝送速度などによって決まります。

アルミニウム接着剤

アルミニウム接着剤とは

アルミニウム接着剤とは、アルミニウムを接着することができる接着剤です。

アルミニウムを他の部材と接合する必要性は、工業分野では非常に高くなっています。たとえばアルミニウム製の車両と塗装の接合や、電子産業では層間絶縁膜の形成などです。接着はねじやリベットに比べて軽量、はんだと異なり絶縁することが可能で、溶接のように高温を必要としない点から、強く求められます。現在では、様々なアルミニウム接着剤が発売されています。

もっとも専用のアルミニウム接着剤であっても、強力に接着するには、あらかじめアルミニウム面をブラスト処理し、凹凸を作ることが肝心です。材料の凹凸に接着剤が入り込んで接着する方法は「物理的接着」と呼ばれます。

除湿機

除湿機とは

除湿機とは、室内の湿度を下げるために使用される機械です。

特に産業用除湿機は家庭用に比べ、大面積に対応できることが求められます。稼働時間も長くなるため、直接水道管排水を採用することが多いのも特徴です。産業用除湿機は、湿度に弱い材料の保管、食品製造現場、工場や店舗、屋根裏の衛生管理など様々な場で使用されており、形状も床置型、天吊型、埋込型など豊富です。冷却機能も同時に持つものもあり、温度と湿度の包括的な管理に役立ちます。

除湿機には空気を冷やして水分を分離するコンプレッサー方式と吸湿剤を用いるデシカント方式、両方の方式を利用するハイブリッド方式の3種類があり、長所短所を理解した選定が求められます。

溶接クランプ

溶接クランプとは

溶接クランプとは、溶接作業時にワークを固定するための工具です。

金属板やパイプなどのワークを溶接クランプを用いて所定の位置に保持し、溶接がしやすい状態をつくることができます。また、溶接時に必要なアース取りが同時に行うことも可能です。

溶接クランプは電磁石を使用しワークを吸着固定するマグネット式、スクリューを締めて固定するバイス式、偏心したカムスクリューにより固定するフィックス式の3種類に大きく分類できます。パイプを固定できる物など様々なバリエーションがあり、用途や対象によって使い分けることが大切です。