カーバイドバリ

カーバイドバリとは

カーバイドバリとは、材料の不要な突起を削るための切削工具です。

バリとは、製造プロセスにおいて、材料の切断や成形などの際に発生する不要な突起を指します。バリは製品の品質や機能を損なうため、取り除く必要があります。その際に使われるのがカーバイドバリです。

金属と炭素から構成される加工物であるカーバイドは非常に硬いため、バリを取り除くのに適しています。細長い棒状の先端部分にギザギザの凹凸があり、それを不要な突起に当て、工具を高速で動かすことで、突起物を取り除きます。先端の形は円筒状のもの、円柱半径状のもの、ツリーのような形のものなどがあり、突起物の形状に合わせて選びます。

スルーボルト

スルーボルトとは

スルーボルトとは、「通しボルト」や「貫通ボルト」とも呼ばれる、一方から他方まで貫通している特殊な形状のボルトです。

「通しボルト」は、二つの板を固定するために、穴を通してボルトを取り付け、ナットで締めることで、二つの対象を一続きに結ぶために使用されます。ボルトが一方の板を通り抜け、他方の板にも取り付けられているので、「スルーボルト」と呼ばれています。

自動車では、ホイールの取り付けに使用され、ホイールを通された穴を通じて取り付けられ、ナットで締め付けることにより、ホイールがハブに固定されます。その他にも、産業機械や機器の組み立て、家具の組み立て時の部品の結合などにも使われています。

タンクヒーター

タンクヒーターとは

タンクヒーターとは、液体やガスの貯蔵タンク内の温度を維持・上昇させるための加熱装置です。

石油やガスを貯蔵するタンクでは、低温環境や寒冷地域での凝固を防ぐ為にタンクヒーターが利用されています。これにより、液体が流動性を維持することで、配管やポンプの動作を確保することができます。また、化学プロセスや工業プラントにおいても利用され、特定の液体やガスを一定の温度に保つために使われています。

身近なところでは、一般家庭用の給湯器もタンクヒーターの一種であり、水を貯蔵するタンク内で水温を維持し、必要に応じて加熱することで、お湯を使いたいときにすぐ利用できるようになっています。

スプールバルブ

スプールバルブとは

スプールバルブとは、流体制御のために使われる糸巻きのような形をした弁です。

流体制御や流体パイプラインで使われ、流体の通り道を変更したり、流れを制御したりする役割を果たしています。通常、円筒状のバルブ本体の内部で回転する糸巻きのようなコマが動くことで、流体を制御しています。

スプールバルブは、ショベルカーやブルドーザーといった建設機械などの油圧システムで使われ、油圧流体の方向や圧力を制御しています。また、工業機械や製造ラインの空気圧システム、自動車のブレーキや変速機などの油圧制御、化学プラントや製造プラントにおける液体や気体の流れを制御するためにも使われています。

ラジエーターバルブ

ラジエーターバルブとは

ラジエーターバルブとは、冷却システムの内部の圧力を適性に保つための装置です。

自動車や機械などに使われ、エンジンやシステムの冷却液の流れを制御することで、エンジンなどが十分に加熱されていない場合や外気温が低い場合には、冷却液の流れを制御し、エンジンが適切な動作温度に達するのを助けます。また、エンジンが過熱しないように、冷却液の流れを増加させ、適切な温度になるようにします。

その他にも、暖房システムにおいても使用されており、室内の温度を制御しています。ラジエーターバブルが開いているときは、温水がラジエーターに流れ込むことで部屋を暖め、閉じているときは温水の供給が停止することで、ラジエーターを冷やします。

ポペットバルブ

ポペットバルブとは

ポペットバルブとは、流体制御やガス制御などのために使われるバルブです。

バルブの開閉を制御する棒状の部分である「ステム」と円形または楕円形の「ポペット」と呼ばれる蓋から構成されています。バルブ全体がステムの軸方向に動くことで、弁座とポペット部分の間隔が変化し、流量を制御することができます。一般的には、ステンレス鋼、真鍮、アルミニウム合金、セラミックといった素材で作られています。

エンジンの呼気及び排気システム、圧力制御装置、液体パイプライン、空気圧機器、液体ポンプ、冷却システムなどで使われています。主な特徴は、迅速な開閉動作、堅牢性、シール性能の向上などが挙げられます。

液体窒素デュワー

液体窒素デュワーとは

液体窒素デュワーとは、液体窒素を貯蔵・運搬するための容器です。

超低温である液体窒素を保持するため、通常、二重壁の断熱容器で構成されています。内側に液体窒素が注がれ、外側は大気と絶縁されています。これにより、内部の温度が効果的に保たれ、液体窒素の蒸発を最小限に抑えることができます。

内部の容器は、耐腐食性のある、ステンレス鋼やアルミニウムといった不活性な金属や合金が使われています。外部容器は、フォームガラスやフォームプラスチックといった真空断熱材で作られています。

液体窒素デュワーは、一般的には、円筒形をしていますが、積み重ねをするために四角形や長方形の形状のもの、大容量の液体窒素を保存するためにタンク型といった形状のものもあります。

アイリスダイアフラム

アイリスダイアフラムとは

アイリスダイアフラムとは、光の透過を制御するための装置です。

光学機器やカメラのレンズ、顕微鏡、望遠鏡などで使われています。円形または多角形の薄い金属板や薄い板で構成されており、これらの板が集まることで開口部の大きさが変えられます。開口部を通過する光の量を調整することで、被写体や観察対象の明るさや深さを調整することができます。このことにより、被写体や観察対象に適した光の条件を作り出すことが可能です。

光の透過量を調整することを可変口径といい、口径が大きくなると、光を多く透過され、明るい画像となります。また、口径が小さくなると、光が制限され、暗い画像となります。

ギャップフィラー

ギャップフィラーとは

ギャップフィラーとは、部品同士の隙間を埋めるために使われる材料です。

半導体デバイスや電子基板上のコンポーネント間の隙間を埋め、絶縁性を確保するために使われたり、電子機器のヒートシンクや冷却ファンとデバイス間の隙間を埋め、熱伝導性を向上させるために使われたり、部品同士の間に発生する振動や衝撃を軽減し、耐久性を高めるために使われたりしています。

シリコーン、エポキシ、ウレタン、セラミック、導電性ゴムなどといった素材で作られたギャップフィラーがあります。ギャップフィラーの1つである放熱ギャップフィラーは、部品に塗布することで、隙間を埋め、機器内部の熱を放熱します。

エキシマレーザー

エキシマレーザーとは

エキシマレーザーとは、希ガスやハロゲンといった混合ガスを使い、レーザー光を発生させる装置です。

エキシマレーザーは、主に紫外線領域(193nm・248nm・308nm・353nm)の光を発生させます。特定の分子が外部からエネルギーを受け取り、その結果、高いエネルギー状態に遷移する「励起(れいき)」によって、光が発生します。ガスレーザーの一種であり、フッ素・塩素などのハロゲンガスやキセノン・アルゴンなどの希ガスが使われます。

半導体の露光装置といった工業用としての使用のほか、近年では、眼科などの医療分野でも使用されています。特にレーシック手術(屈折矯正手術)では、角膜の形状を修正するために使われています。