ディスクハロー

ディスクハローとは

ディスクハローとは、皿状の円盤を複数枚並べて配置してある農機具です。

回転させて砕土します。整地作業を行うための農機具で、似たような機能を持つものにツースハローやロータリーハローがありますが、目的は同じです。

ディスクが縦に取り付けられているため、土壌にある程度深く入り込み整地できます。ディスクハローは、ディスクを回転させることから切断破砕に向いており、均一な状態を作り出します。

ある程度の硬い土壌も破砕できることから開墾地でも使用されてきましたが、大きくて硬い場合は対応できません。ディスクハローは機能がはっきりとしているため、2種類以上のハローを組み合わせて作業することも出てきます。

ディスクハローの使用用途

ディスクハローの使用用途は砕土です。土を砕くことによって、平らでキレイな状態に仕上げられます。砕土と同時に植物の切断などもできることから、開墾にも利用されてきました。

トラクターにセットして使うもので、動力も得ます。ディスクの形状によって地表の刺さりも違うため、いろいろなものが作られてきました。

構造としては単純ですが、トラクターのパワーに対する強度が必要となるため、強靭な構造で作られています。ディスクハローの性能を超える硬い土壌の場合、先にブラウなどを使用する必要があります。

ディスクハローとセットにできるカゴローラーをアタッチメントで取り付けられるものもあり、1回の作業で精度を高めることもできます。

ディスクハローの特徴

ディスクハローはトラクターの後方に取り付け、畑を耕す機械です。直径40~60cmのディスクを5~10枚取り付けた軸を2セットもしくは4セット取り付けられています。

ディスクハローはプラウ耕の後に使用すると最も効果が高く、大きな土の塊を砕いたり均一にすることができます。プラウ耕で耕した方向に対して、90°もしくは45°の方向に向かってディスクハローを使用するとより効果的です。

長所

ディスクハローは固い土を破砕するだけでなく、作物残渣や緑肥、雑草などをすき込んだり、堆肥の混和したりするなど、複数の作業を効率的にこなすことができます。

通常のロータリーなどに比べて、高速で作業できるのもディスクハローの長所です。作業スピードと作業効率の面で経費の削減が期待できます。

短所

石などが多い圃場では、均一に耕すことが難しい場合があります。また、このような圃場ではハンドルをとられてしまうため、操作しにくいという欠点があります。

購入価格が高いことから、初期投資にコストがかかってしまうのもディスクハローの短所です。導入する際は、作業経費の削減具合と初期コストをよく検討する必要があります。

ディスクハローの種類

ディスクハローはメーカー毎に仕様が異なります。オフセット型と呼ばれるディスクハローは、土の移動量が多く土を砕くことや整地をするのに適しています。

アタッチメントとして、カゴローラと呼ばれる部品を使用すると、さらに表面の凸凹をならす効果や表土を転圧する効果が期待できます。ラバータイプと呼ばれるディスクハローは、圃場を耕起する速度が速いのが特徴です。

播種や移植床を粗く整地する作業や鎮圧する作業の他、収穫残渣を切断して混和をするなど、一度に多くの作業を同時にこなせます。一般的にディスクハローは、45~60馬力の大型のトラクターで使用しますが、30馬力クラスのトラクターでも使用できるショートディスクハローもあります。

ディスクハローの選び方

まずは、所有しているトラクターの馬力で適正なディスクハローを選ぶ必要があります。圃場が広く所有しているトラクターが45馬力以上であれば、オフセット型やラバータイプが作業効率もよくおすすめです。

所有しているトラクターが30馬力の場合は、オフセット型やラバータイプのような大型のディスクハローを引っ張ることができません。小さな馬力でも引っ張れるショートディスクハローが適しています。

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