水上機

水上機とは

水上機

水上機は、海上や湖水面上など、水面上に離着陸できる航空機です。中・大型の水上機は機体の胴体の下部が船のような構造をしています。このタイプの水上機は、飛行艇とも呼ばれ、主翼が胴体の上部に着いた高翼型になっています。両側の翼の下にフロートが付いていて、浮力を得ると同時に、水上での離発着と滑走時の安定性を確保しています。

機体の軽い小型の水上機は、胴体下部に、機体を浮かせるフロートを付けた形になっています。このタイプの水上機をフロート機とも言います。

日本の新明和工業株式会社が製造して、海上自衛隊が運用する救難飛行艇US-2は、波高3mの荒海にも離着水ができ、陸上の滑走路にも離発着できる、世界的に知られた高性能水上機です。

水上機の使用用途

水上機は船舶やヘリコプターよりも移動速度が速く、早く遠くの目的地に到着でき、海上への離着水ができることが最大の特徴です。この性能を活かして、海上自衛隊が所有する救難飛行艇US-2は、海上での遭難者の捜査と救助活動を行っています。

水上機は。着水して、短時間で多量の水を確保することができます。この性能を活かして、海外では、空からの消火活動をおこなう消防飛行艇が活動しています。

また、飛行場が無い離島への、人や物資の運搬。離島で発生した急患人の搬送にも、水上機が使われています。

この他、水上機は軍隊での偵察機や連絡機としても利用されます。海上自衛隊のUS-2の前任機はPS-1という形式を得て、対潜哨戒機としても活動していました。

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