除水機

除水機とは

除水機は除水装置とも呼ばれ、製品に付着した水分を除去する装置です。例えばレトルト食品のパウチ製品などは製造工程でパウチに水滴が付くことがあります。これを水滴を除去しないまま箱詰めしてしまうと、カビの発生やパッケージの損傷など多くの不具合が発生し、納品後に不具合が露見した場合にはクレーム問題に発展します。

これまでは、除水機で水分を除去しても完全に水分を除去できず最終的に手作業で水分を除去するシーンなどもありましたが、最近の除水機は性能が上がり、手作業無しで完全に水分を除去できる装置も増えています。

除水機の使用用途

既に述べたようにレトルト食品のパウチからの水分除去において除水機は数多く活躍しています。レトルトパウチには最近スタンディングパウチの採用が増えており、スタンディングパウチの底の部分の水分除去に対応した除水機も増えています。その他食品では、ハムやソーセージなどの表面からの水分除去、缶詰、瓶詰等の商品からの水分除去などにも活用されています。やまた、食品に関わらず水洗いが必要な商品からの水分除去にも使用されます。

除水機の原理

除水機の基本的な除水方法は、強力なブロワーで水分を吹き飛ばす方法です。除水する対象が熱風を受けても問題ない製品であれば、熱風を使用することもあります。
ブロワーで水分を吹き飛ばすといっても各メーカーによって多くの工夫が加えられており、ブロワーの数、ブロワーの送風角度、除水対象を載せるワークの構造なども工夫が見られます。

一方、ブロワーの風量を強力にすればするほど騒音が問題になり、現在の機種が以前のものよりも静かになったとはいえまだ相当な騒音であり、騒音問題の対応についても各メーカ様々な工夫が見られるようになってきています。また、インバーターなどを活用することにより、除水対象に最適な送風量を適切に調節可能可能にすることで騒音が減る上に節電にも貢献します。

また、食品の除水を行うことが多いことから、衛生面を考えてメンテナンス性は重要です。商品に近づく送風部のメンテンス製は最も重要ですが、フレームやカバーなど除水機全体のメンテナンスが簡単に行えることも製品メリットとなります。

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